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民団と総連のサッカーチームが交流

友情深めたいと
試合後もホルモン焼きで交歓会



試合を終えて握手を交わす両イレブン

 「所属は違っていても同じサッカーを愛する在日同胞。互いに交流し、同じ地域に住む同胞として友情を深めていこう」。

 民団と朝鮮総連のサッカーチームによる交流試合が二十三日、足立区の舎人公園運動場で行われた。

 民団側は在日大韓蹴球団の青年サッカーチーム「ムグンファ」とそのOBの「ムグンファ・シニア」(45・韓龍化監督)。

 総連側は「朝青足立」チームと足立区の総連同胞を中心にしたOBチームで、こちらもチーム名は「ムグンファ」(48・尹相哲監督)。双方の選手と家族らあわせて百余人が参加した。

 両チームの監督は共に足立区に在住しており、半年ほど前に初接触。互いに「同じサッカーを愛する同胞。ぜひ交流試合を」と意見が一致し、数度にわたる打ち合わせを経て実現した。

 試合のほうは青年チームは3―2で民団側が、シニアチームは5―3で総連側が勝ち、仲良く一勝一敗。闘志あふれるプレーが続出し、会場にかけつけた選手の家族や地元の同胞から熱い拍手が送られた。

 試合後、選手らは地元の東京朝鮮第四初級学校に場所を移し、運動場に準備されたホルモン焼きパーティを楽しんだ。

 乾杯の音頭で民団側の世話人、文京一さん(46)は「有意義な一日を過ごせて感動している。これからもこのような交流を継続しましょう」と呼びかけた。

 民団側の韓監督は「地元の同胞同士だし、幼なじみも多い。民団も総連もなく同じサッカーを愛する同胞として交流ができてうれしい」と目を細めていた。

 総連側の尹監督も「みんないい汗をかいていた。サッカーはいいよ。同じ在日同胞としての友情がさらに広まっていくことを期待している」と喜んでいた。

 この日は、総連足立支部委員長の黄明さん(44)も「ムグンファ」の選手として参加。「二・三世の新しい世代がこのようなスポーツを通じて、もっともっと交流していかなければならない」と話していた。

 両チームは今後も定期的に交流試合を行うことを約束し合った。

(2000.04.26 民団新聞)



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