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23年間の友好交流、両国花植樹に結実

長野「むくげ会」と温陽温泉ライオンズクラブ



100本のムグンファが植樹された

 【長野】長年、韓国との交流を続けてきた長野県小県郡東部町の民間団体「むくげ会」(小山博正会長)と姉妹提携している韓国・温陽温泉ライオンズクラブ(李成九会長)による無窮花植樹式が二十一日、東部町の総合福祉センター近くで行われた。

 植樹式では温陽温泉LCの李会長ら十三人が来日、無窮花の苗木、百本を最近完成した総合福祉センターにつながる道路際に植えた。東部町の協力もあって、約五百メートルの道路は「無窮花通り」と名付けられ、保科俶教町長の揮毫による石柱も除幕された。

 むくげ会は、民間レベルで韓日交流を進めようと一九七七年五月に地元有志ら七人で結成された。八六年には温陽温泉LCと姉妹結縁を結び、小中学生の絵画作品交流など文化交流を続けてきた。特に十年前から始まった中学生による四泊五日のホームステイ活動も町民らの関心を呼んでいた。

 これらの交流を通じて、二〇〇〇年を記念して両地域に双方の国花を植樹する話が持ち上がり、今回の植樹となった。来年四月にはむくげ会のメンバーが牙山市を訪れ、桜の苗木百本を植樹する計画。

 植樹後の交歓会でも、東部町や民団長野県本部などからも代表が出席するなど町上げての歓迎会となった。小山会長は「これまで培ってきた友好関係が花を咲かせた。両国のシンボルにしたい」と喜びを表し、李会長も「新しい千年、むくげ会との交流を深めたい」と強調した。

 民団長野県本部の朴宰洙監察委員長は「両団体の友好関係を手本とし、県内に日韓親善ムード作りに励みたい」とあいさつした。また東部町に居住し、同会発足から協力関係を続けてきた民団長野県本部の崔再龍議長も「会の発足当初、町の中に冷ややかな部分もあったが、今は認知された。韓日交流が進むことによって、地域住民の在日同胞を見る目も変わってきた」と交流の成果を喜んだ。

(2000.04.26 民団新聞)



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