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語り継ぐ「耳塚」の歴史

婦人会京都・今年は小学37校対象に



耳塚の前で平和の
尊さを語る李愛子会長

 【京都】京都市東山区にある耳塚を修学旅行などで訪れる日本人小学生の集団が増えている。婦人会京都府本部によれば、李愛子会長が就任した98年が2000人、昨年は3000人余りに達した。李会長は、このうち34校の2526人の前に立ち、「耳塚見学歴史説明」を行ってきた。

 同本部では93年から春秋2回、役員自ら耳塚の前に立ち、平和の尊さを語り継いできた。これらの活動はすべてボランティア。初年度わずか100人足らずを対象に始まったというが、毎年口コミで評判が広がり、語り部の要請は引きも切らないほど広がっている。

 今年は11日を手始めに6月1日までに広島県内の公立小7校との交流がすでに決まっている。秋口にはさらに増えて、30校を超しそうだという。

 耳塚には壬辰倭乱の際、日本から出兵した武将が切り取ってきた韓国人の耳や鼻を葬ってある。

(2000.05.17 民団新聞)



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