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首脳会談は2、3回

南北予備会談で合意書署名



 韓国と北韓は18日、板門店の韓国側施設「平和の家」で南北首脳会談に向けた第5回準備協議を開き、会談形式や議題などの実務手続きを定めた合意書に署名した。韓国政府は当日、合意書を公表。合意書は15項目からなり、議題のほか、儀典や通信分野などを詰める韓国側先遣隊30人が今月31日から訪朝することも盛り込まれた。

 この日の合意書署名で、南北分断以来、初の首脳会談に向けた大枠の準備が整った。

 韓国側が80人、北韓側が40人としていた韓国側取材団の規模を50人とすることで決着した。

 合意書は焦点の議題について1972年の南北共同声明(7・4共同声明)でうたわれた「自主的・平和的・民族大団結の統一3原則」など包括的なものとした。合意書はまた、金大中大統領と金正日総書記の会談が「最小限2、3回で、必要によりさらに行うことができる」と明記、代表団の構成や規模、滞在日程などを詳細に規定している。

 韓国統一部は「分断以来初の“民族的大事”として会談自体に大きな意味があるだけでなく、韓半島の平和定着と南北間の和解と協力の道を開く上で画期的な転換期になる」との論評を発表。

 金゚星・北韓側首席代表も署名後に「北南が歴史的な合意を成し遂げた。合意を基に平壌会談を成功させる」と言明した。

 合意書は韓国側代表団の随行員を130人、記者団50人とし、6月12日から3日間の会談日程を「必要により延長できる」と規定。焦点の議題については「7・4南北共同声明でうたわれた祖国統一の3大原則を再確認し、民族の和解と団結、交流と協力、平和と統一を実現する問題」と包括的に表現した。

 議題に関して韓国側は当初、離散家族問題や経済協力などを盛り込むよう求めていたが、協議後に韓国側の梁永植首席代表は先遣隊が訪朝した後に具体的な議題についてさらに協議したい意向を示唆した。

 協議には韓国側から梁栄植首席代表ら3人、北韓側から金゚星首席代表ら3人がそれぞれ出席した。

(2000.05.24 民団新聞)



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