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日本進出に自信を 見せる金社長 |
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「サンタフェ」「エラントラ」「トラジェ」
まず、人気の3車種を販売
国内シェア75%の韓国最大の自動車メーカー、現代自動車は2001年1月から日本市場で販売する準備を進めている。今年1月には全額出資の日本法人・ヒュンダイモーター・ジャパン(金鎭秀社長)を設立、年内に全国四十の拠点を通じて3車種を販売する。自動車大国、日本に参入する金社長に抱負を聞いた。
▼自動車大国、日本に参入する経緯は。
日本に参入するのは、まず現代自動車のグローバル化の一環です。日本は世界第2位の自動車生産国です。ヒョンデは第1位の米国でも、また西欧の先進各国でも成功を収めました。これは世界中から性能、機能、品質、デザインが認められたということです。ヒョンデのグローバル化のためにも世界第2位の日本市場に参入するのです。
もう一つの理由があります。韓国はこれまで日本車の輸入を禁止していました。昨年7月にこれが完全解禁され、日本メーカーが韓国市場に参入しようとしています。日本メーカーの参入に脅威を感じますが、このような環境の変化に対応してヒョンデも国内市場だけではいけないという判断で参入します。
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トラジェ |
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2002W杯のオフィシャルパートナー
世界に親しまれる「HYUNDAI」ブランド
▼「ヒョンデ」ブランドはどのようにとらえられるでしょうか。
韓日の文化交流が進み、2002年W杯もヒョンデが公式スポンサーになっています。日本の方に親しまれるメーカーになりたいですね。
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デザイン・性能とも自信
アフターサービスも充実へ
▼自動車に対する日本人顧客の考え方は、北米、西欧と違って単なる交通手段でなくステータスという意味合いが強い。日本の市場に満足を与える自信があるでしょうか。
日本の自動車のイメージは、ドイツ車のようなプレミアの高いものを要求しています。実際、自動車の性能はどこもほとんど変わらないのです。
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サンタ・フェ |
最近、韓国車が売れているのはデザイン面で良いものがあるからなのです。日本の専門家でもデザイン力は日本より優れているという人もおります。デザインはどこにも負けないつもりです。
また、裕福な層は高額な輸入車を求めますが、20代から30代の若者は低価格で非常に個性的な自動車を求めています。そこをターゲットにしていきます。
ゆくゆくは、中型、高級車も日本に紹介したいと考えております。
▼購入後のアフターサービスについては。
一番重要なことです。アフターサービスについては、顧客満足度を高めるためにも信頼を得るためにも徹底的にやっていきたい。これについては自信があります。と言いますのは、日本の輸入車はドイツ、イタリア、米国など遠距離から約45日かかって運ばれてきます。韓国からは3日で到着します。地理的メリットからも顧客に良いサービスができると考えています。輸送コストも軽減できますし。
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エラントラ |
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リーズナブルな価格が魅力
120店舗の販売網を計画
▼価格面ではどうなるのでしょう。
エンドユーザーが十分納得し、満足感していただけるリーズナブルな価格設定を提案させていただきたいと思います。
▼日本市場参入の準備は。
初年度は、首都圏に19店舗、大都市に21店舗の40の拠点を通じて販売を開始する計画です。5000台以上販売するために全力を尽くすつもりです。また販売網は2005年には120店にする計画です。
2010年までに10万台を目標にしています。今、メルセデスが五万台で輸入車のトップです。
7月には東京に、8月には大阪にショールームを開設いたします。ここで広く広報していきます。
希望があればディーラーの一部を在日同胞に担って欲しいと考えています。
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2001年から販売する三車種はSUVのサンタフェ、ミニバンのトラジェ、小型セダンのエラントラ。
(2000.05.24 民団新聞)
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