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韓国図書800冊を収蔵

上野の「国際子ども図書館」



 去る5月5日、日本の児童書や韓国、中国などのアジアの絵本をはじめとする世界75カ国・地域の児童関連図書を専門に扱う日本初の国立「国際子ども図書館」(亀田邦子館長)が東京・上野公園の国立国会図書館の支部図書館として一部開館した。

 同図書館収蔵図書は、日本の児童図書約1万5000冊、海外の児童図書約1万5000冊、また、研究書・参考図書、雑誌は日本と海外併せて7600冊以上を取り揃えている。韓国図書は全体で約800冊、うち絵本は120冊以上と、海外図書の中でも量、質ともに充実している。

 同館2階資料室の利用は18歳以上になるが、アジア、中近東、ヨーロッパを中心とした児童文学や絵本、漫画など、児童書・児童文化に関する国内外の参考・研究資料やマイクロ資料などが観覧できる。

 屋根裏部屋を想定して作られたという4階の「子どもの部屋」の中央には、大型テーブルの上にディスプレーされた絵本が置かれている。「せかいのえほん」コーナーが設置されるなど、絵本を中心とした国内外の児童図書約3000冊が並ぶほか、子ども用の検索端末も利用できる。

 3階の「ミュージアム」では、1、2カ月のスパンで子どもの本に関する企画展示や、講演・ビデオ上映などのイベントが行われるほか、歴史的価値のある絵本をデジタル化し、音楽やナレーションをつけ、耳で本を楽しめるバーチャルな世界を表現するデジタル・ミュージアムの準備なども進められている。

 2002年の全面開館時には、日本と海外図書13万冊、日本の雑誌1200冊が加わる予定だ。

▼開館時間=午前9時半から午後5時

(10月から3月まで、3階ミュージアム、4階子どもの部屋は午後4時まで)。

▼休館日=月曜日、祝日・休日(5月5日は開館)、年末年始(12月28日から1月4日)。

▼休室日=2階「資料室」‥日曜日、3階「ミュージアム」‥展示会準備などのための休室日。

 問い合わせは、同図書館(03−3827−2053)まで。

(2000.05.24 民団新聞)



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