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成功へ協力関係強化

韓日開催首長会議で共同宣言



横浜で開かれた第2回開催自治体首長会議

 【神奈川】韓日共催で行われるサッカーの2002年ワールドカップ(W杯)の第2回開催自治体首長会議が16日、横浜市内のホテルで開かれた。

 会議にはソウル市の高建市長、釜山市の安相英市長、横浜市の高秀秀信市長をはじめ、韓日双方の開催二十自治体首長らが出席したほか、韓国組織委員会の朴世直委員長、日本組織委員会の長沼健副会長らも参席した。

 日本開催自治体連絡協議会の幹事である平松守彦・大分県知事が「開催都市相互の多くの交流を積極的に展開していこう」とあいさつした。

 韓国側を代表してあいさつした朴世直委員長は今回の南北首脳会談で言及されたスポーツ交流についてふれ、「アジアで最初のW杯が世界最後の分断国家の平和のために貢献できたらすばらしい」との認識を示しながら2002W杯の北韓との分散開催問題に言及し、「日本を含めた三者で実務的な問題を解決したい」と述べ、実現に向けて前向きの姿勢を示した。

 会議では各開催自治体から準備状況などが報告された後、今後の活動などを話し合い、@大会成功という共同目標へ、より一層の連携をし、相互の協力を深めるA両国の架け橋をより強くし、スポーツに親しめる環境づくりに努めるB世界中から訪れる人々を温かく迎え、W杯の喜びと感動を共有し、国・地域を越えた相互理解促進に貢献するなど3項目からなる共同宣言文に署名した。

 また、韓国側から、@開催自治体のホームステイリストをデータベース化し、情報を掲載したホームページの作成A韓日開催自治体がパートナー都市(姉妹結縁)を結ぶBW杯後にも青少年のサッカー交流を進めるなどの具体的な提案があり、今後検討を進めていくことで合意した。

 会議後、高建・ソウル市長は「準備状況には満足している。交流を通じて両国がさらにパートナーシップを発展させることを確信している」と感想を語り、高秀・横浜市長も「市民の意識を高める取り組みについて情報交換したが、韓国側の取り組みは日本側より数段進んでおり、参考になった」と話した。

(2000.06.21 民団新聞)



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