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建国中女子バレー部

全国大会めざし、大阪府大会へ



練習に励む建国中学女子
バレーボール部

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創部12年目に実力開花

 【大阪】白頭学院建国中学校女子バレーボール部(顧問、李鐘建教諭)が6月の大阪市春季総体で優勝、8月に長崎市で開かれる「全国中学校バレーボール大会」出場に意欲を燃やしている。ここ数年、メキメキ実力をつけ、強豪として知られるようになった同部。大阪府内から300校が出場する7月の府大会でも旋風を巻き起こしそうな勢いだ。

 同部の強さの秘密は、地域のバレーボールチームで活躍している在日同胞選手の入学が、ここ数年増えているため。97年には一挙に25人、今年も8人が入学してきた。いずれも韓半島にルーツを持つ子どもたちでダブルの子も多い。現在の部員は18人。

 12年前の創部時は、部員がたったの2人だった。しかし、現在の平井一久監督が、就任してまもなく積極的に有望選手のスカウトに打って出たことで、チームの雰囲気ががらりと変わった。97年に大阪市春季大会で三十二位に入ったのを皮切りに98年には大阪府秋季大会でベスト4入りするまでに成長した。

 「建国でバレーをして、韓国人ばかりのチームをつくって日本一にならないか」という平井監督の説得が現実のものとなったかっこう。

 それからは、友だちから友だちへと、次々に入学希望者が増えていった。両親には「建国で民族的・国際的素養を身に着けさせませんか」と説いたという。

 現在、3年生でキャプテンの金洋世さんは、大阪市立小路小学校在学当時から東中川チームに所属していた。建国に進んだのは「大阪府でナンバー1になりたかった」ため。同じく東中川チームに所属していた呉知子さんも「勝てるから」建国に来たという。

 今年に入ってからの公式戦は、「第24回大阪府中学校バレーボール新人大会」(2月)で優勝、続く「第32回近畿中学校バレーボール大会」(3月)でも大阪府一位でシード出場し優勝している。

 府大会は7月22日から開催、27日の決勝大会は大阪市立中央体育館で行われる。

(2000.06.21 民団新聞)



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