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地域共生の思い託し1200人が"快汗"

山梨の貴金属協が日韓親善運動会



在日同胞をはじめ日本人と
ニューカマー1200人が
快い汗を流した日韓親善運動会

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在日・日本市民・ニューカマー1200人が集う

 【山梨】山梨県内に在住する同胞のみならず日本市民も含めた初の日韓親善運動会が10日、小瀬スポーツセンターで開かれた。

 同運動会は韓国人山梨貴金属協会(李庭鎬会長)が主催し、民団山梨県本部(朴喜雄団長)が後援に当たった。

 当日は、民団員や協会から家族連れの同胞、県内在住の外国籍県民や地域の市民ら1200余人が集まり、各種競技に汗を流した。競技の合間にはピクニック気分で弁当を広げるなど和やかな雰囲気となった。

 チェギチャギや足と頭を使ったサッカーとバレーボールを合わせたような足球など普段見られない競技にも熱が入った。そのほか、リレー、サッカー、テコンド演舞なども行われた。また、キムチ、トクポキ、トン足、ノリなどの模擬店も大にぎわいで、品切れで早々に店じまいしたところもあった。

 貴金属協会は山梨の地場産業ともいえる宝石加工に従事するニューカマーたちで構成された団体で県内に十四支部を持つ。10年ほど前から技能士として甲府を中心に居住し始め、現在はその子弟たちを含めて1000人を超す。

 文化・生活習慣の違いを超えて地域社会になじもうと努力している。今回、国籍を問わずに開かれた運動会を開催したのも地域との共生を図りたいという思いからだ。

 また近年、民団との交流を持ってきた。民団でも「在留の先輩」という視点で運動会の後援を引き受けた。また、地域共生という趣旨に合致するとして山梨県も賛助した。

 朴団長は「民団団員もあわせて、山梨に外国人が生活し、地場産業に従事するなど地域に貢献していることを高い次元で日本市民に知ってもらいたかった」としながら「来年からは共生の運動会にしたい」と抱負を述べた。

 また大会長を務めた李会長も「参加者皆が喜んでくれている。来年も開催したい」と語った。

(2000.06.21 民団新聞)



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