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2年目の京都韓学野球部

今年も強豪「京都学園」と初戦



京都学園の平山幸佑主将と
健闘を誓い、握手する金存生主将(左)

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甲子園めざしチャレンジ

 【京都】昨春の高野連加盟以来、甲子園出場の夢を追う京都韓国学園硬式野球部が、創部以来2度目の夏季大会公式戦に臨む。1回戦(16日、西京極球場)の対戦相手は強豪の京都学園に決まった。金健博監督は「ベストを尽くす。試合はやってみないとわかりません」と闘志を燃やしている。

 第82回全国高等学校野球選手権京都大会には史上最高の76校が参加する。組み合わせ抽選会は1日、京都外語大学森田記念講堂で行われた。

 京都韓国学園の金存生主将が引いた運命の番号札は六十四番。相手は強豪の京都学園(旧京都商業)だった。かつては在日同胞選手5人を擁して甲子園に出場したこともある。しかし、金主将は動揺した表情も見せず「思いきりやるだけです」ときっぱり。相手の平山幸佑主将は「相手のことはよくわからないが、これから考えて対戦します」と話していた。


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金主将・「思い切りやるだけ」

 学校で金主将から対戦相手を知らされた李虎雄校長は、昨年に続いての強豪相手に「相手校は甲子園大会でおおかたベスト8に残ってきたチーム。当校は精神的な力を出して試合をしなければならない。いままで練習してきたものを忠実に100%発揮して頑張ってもらいたい」と述べた。グラウンドで練習していた16人の部員は、相手が京都学園と知っても、「練習どおりの試合をするだけです」と平静な表情。口々に「元気を出して頑張ります」と話していた。

 京都韓国学園は昨年の1回戦では前回優勝校の京都成章と対戦し大敗(コールド負け)し、苦いデビューとなった。しかし今年3月、城陽高校との春季練習試合で創部以来の初勝利を飾るなど着実に力をつけてきている。

 抽選会場でも「(公式戦で)一勝するのもそう遠くはない。いい試合を見せてくれています」と期待の声が聞かれた。

(2000.07.05 民団新聞)



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