| 納骨堂前で清掃する 同胞老人会 「無窮花(むくげ)の会」のメンバー |
【静岡】静岡県清水市の在日韓国人老人会「無窮花(むくげ)の会」が1日、同市北矢部にある「朝鮮人納骨堂」前に集まり、周辺環境整備に汗を流した。
この納骨堂はもともと地元有志が1965年に同地に建てたもの。その後、老朽化が目立つようになり、清水の民団と総連両支部が共同で市に陳情して93年に改修・整備した。毎年、秋夕には共同で祭祀も執り行っている。
「無窮花の会」では6月から毎月1回、地域清掃を始めたばかり。今月は秋夕も近いことから、婦人会清水支部の役員と一緒に納骨堂の回りの草刈りと落ち葉拾いに精を出した。この日は総勢16人が朝から落ち葉を拾い集め、周辺に生い茂ったすわぶきの草を刈り取った。各自家庭用のゴミ袋を8袋持参したが、1時間ほどでいっぱいに。作業終了後、民団清水支部の金海甲顧問は、汗に濡れた下着を替えながら「きれいになって、気分もさっぱりした。毎年2回ぐらいはやりたい」と話していた。
民団と総連両支部は6月21日、双方代表2人ずつが出て市内で話し合いを持ち、納骨堂の環境整備に共同で取り組むことでは原則合意している。この日だけは総連側の準備が間に合わず、民団側の単独作業となった。今年9月の秋夕には、例年どおり共同で祭祀を行う予定。
(2000.07.05 民団新聞)
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