| 自己紹介にも熱が入った ブライダルパーティ |
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19組のカップ誕生、結婚前提に交際へ
伴侶を求めるなら同胞を―。同胞同士の結婚を求める青年たちに出会いの場を提供するブライダルパーティが1日、東京都内のホテルで男女50人ずつの100人が参加して開かれた。それぞれが自分にあった異性をと、釣書と実物を見ながら真剣な表情で臨んでいた。約7時間にわたるパーティのフィナーレでは19組のカップルが誕生し、今後結婚を前提とした交際を進めていくことになった。
参加者は、約3分の2が初の参加。東京での開催は1年ぶりとあって、首都圏を中心としながらも北海道、宮城、愛知、京都、大阪、福岡、三重など全国から集まった。また、この日のためにわざわざ韓国から駆けつけた男性もいた。
男性女性に分かれて対面方式で着座しての自己紹介では、ほとんどが緊張気味。それでも、気に入った異性の自己紹介を食い入るように見つめていた。
相手の条件として、おおむね女性は、男性に対して「誠実、やさしさ、楽しさ」を挙げていた。「親が午年、辰年の人でないと」と相性を気にする女性もいた。
一方、男性は自身が経営する会社の概要や趣味を挙げて自己アピールに懸命な様子。緊張感から、中には会社紹介だけで終わってしまう人や、逆に「料理が趣味。ホームパーティを開いています」と今時の女性心をくすぐる男性も。
立食パーティ後は、少しアルコールも入って、最初とはうって変わって和やかな雰囲気に包まれた。ビールグラス片手に、あちらこちらで意中の女性にアタックする男性の姿が見られた。
最終的に交際したい異性に投票する「ファイナル・アプローチ」では13組が誕生した。また13組に刺激されて、再度アタックして誕生した6組の合わせて19組のカップルが、結婚を前提に交際を始めることになった。
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秋には本国旅行兼ねたブライダルツアー
今年秋には、3泊4日の旅程を通じてより深く相手の人柄を知ることができる本国旅行を兼ねたブライダルパーティも予定しており、主催者側では多くの参加を呼びかけている。
パーティは民団、婦人会、青年会の各中央本部によってブライダル事業推進委員会が主催し、同胞の伴侶を求めながらも同胞と交流するチャンスが少ない、特に同胞過疎地域ではほとんど機会がない、という在日同胞社会の大きな声に対処しようと企画されてきた。95年に初開催されて以来、福岡、大阪、金沢、仙台などで今回を含めて13回開催されており、延べ参加者は約1300人にのぼっている。
(2000.07.05 民団新聞)
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