民団新聞 MINDAN
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楽しく遊ぼう、民族のルーツ

今年も全国各地でオリニキャンプ



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夏休み、全国38カ所で開催へ
韓国旅行も3地方、企画も趣向こらす

 「民族」や同世代の同胞に出会う機会が少ない在日同胞のオリニを対象とした臨海・林間学校が今年も各地で開かれる。民団や青年会などが主催する企画は、32地方38カ所で開かれる。また在日同胞の子弟教育を考える市民団体なども4カ所で実施する。いずれも夏休みの期間を利用して行われるもので、今年も多くのオリニが海や山で楽しく交流することになりそうだ。

 今年の開催は38カ所と例年並み。継続開催している地方がほとんどだ。

 38カ所中36カ所は海あるいは高原にある自然の家などを利用したアウトドア企画。肝試し、スイカ割り、宝探しや定番のキャンプファイヤーなどで楽しむ。中には高原という地の利を生かして天体観測を行う地方もある。

 またオリニに民族的な自覚を少しでも身につけてもらおうとウリマルのあいさつや太極旗の塗り絵なども取り入れている。

 一方、本国を訪れることで民族的なルーツを肌で感じてもらおうと本国旅行を企画しているのは三重、岡山、福岡の三地方。ロッテワールドやエバーランドなど遊園地を回りながら、本国体験を楽しんでもらう地方もある。

 また東京の足立と荒川の両支部は、支部会館を利用して行うインドア企画。一週間から10日間、毎日支部会館に通い、ウリマルなどの勉強と様々な遊びでオリニの交流を図る。

 参加費は、民団の民族教育という観点から無料の地方が多いが、有料であっても民団が補助を出しているだけに比較的廉価となっている。

 すでに数10年以上継続して開催している地方では、過去に参加した青年がオリニの指導にあたるなど歴史を感じさせる所もある。またオリニだけでなく父母の参加も呼びかけ、家族そろって実施する所も。

 民団とは別に、在日同胞子弟のための教育問題に取り組んでいる市民団体でも4カ所でキャンプが行われる。

 在日韓国YMCAが企画する「ビビンバキャンプ」はカレーやピビンバなどの自炊が売り物。もちろんゲームや韓国の民俗遊びもある。全国在日コリアン保護者会が日本文部省などの後援を受けて、コリアンをルーツに持つ幼児から保護者までを対象にした企画は「親と子のふれあいの集い」。今年が4回目となる。川崎市ふれあい館も、小中学生60人、高校生以上のボランティア50人の先着順110人で実施する。また横浜の信愛塾も群馬県で開催する。

 いずれもオリニたちの民族的自覚を育み、在日同胞とのつながりを持って欲しいという願いが込められている。

(2000.07.12 民団新聞)



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