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映画「在日」がビデオに

2巻組、8月に一般販売開始



 解放から半世紀に及ぶ在日同胞の軌跡をたどることで日本社会のありようを問うた記録映画「在日〜戦後在日50年史」(戦後在日50年史製作委員会、呉徳洙監督)が今夏、ビデオ化され、一般に販売されることになった。

 同映画は97年11月2日の東京・銀座ヤマハホールを皮切りに全国百数十カ所のホール、映画館で上映され、すでに10万人近い観客を動員している。

 この間、各地で草の根レベルで上映運動を担ってきた同胞・市民団体からは、「もう1回、プライベートでじっくり見てみたい」との声が多く寄せられていた。製作委員会としても、上映運動がこの2年半で全国をほぼ一巡したことから、ビデオ化に踏み切った。

 呉監督は映画「在日」について「『在日』がどう生きてきたかという在日朝鮮人の映画ではなく、日本のなかの社会の物語。在日朝鮮人の50年を描くことで日本社会を描いた。『在日』にとっても、この社会をどうしていくのかを考えるきっかけになればいい」と話している。

 98年度日本映画ペンクラブ(ノンシアトリカル部門)一位入賞作品。前半(歴史編、135分)と後半(人物編、123分)の2巻組み。8月中旬の完成を目指している。販売にあたってはプログラムをつける予定。定価は未定。

 問い合わせは同製作委員会、電話・FAX共通03(3485)2935まで。

(2000.07.12 民団新聞)



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