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婦人会大阪本部が「故郷の家」で介護実習

思いやりの心大切に



寝巻き交換の実習に
取り組む婦人会メンバー

 【大阪】ホームヘルパー2級課程修了を目指して5月から民団大阪府本部(金昌植団長)の会館で研修を続けている婦人会大阪府本部(余玉善会長)役員らが、大阪府堺市にある特別養護老人ホーム「故郷の家」で計117時間の介護実習を続けている。

 3級ホームヘルパーでは掃除、洗濯、炊事などの家事援助が中心だが、2級ではこれに排せつや清拭(せいしき)、入浴介助などが加わる。研修生は4日から33時間の実技に入った。18日からの実習に備えて、介護を「される人」「する人」になりかわり、車いすの移乗、シーツ交換などを実際に体験した。講師役の「故郷の家」職員は、こうすることで「思いやり」や「親切」「優しさ」「謙虚さ」といった介護に欠かせない資質が身に付くのだという。

 15歳の脳性マヒの子どもを抱える宋茂子さん(41)は「いままで力まかせに介護してきたが、ここで学んでから負担を軽くする方法を学んでよかった」と喜んでいた。金明花さんも「人のためでなく、自分のための勉強でした」と話していた。

 講師の手配や実習場所の提供など、婦人会の「ヘルパー養成講座」を下支えしてきた「故郷の家」理事長の尹基さんは、「介護を必要とする一世お年寄りが心を開ける相手は、やはりオモニたちです。婦人会の今回の取り組みが、全国的に波及していくことを願っています」と述べた。

(2000.7.19 民団新聞)



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