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民団・西日本地区支団長会議

「課題」共通認識深める
実践する支部づくりへ



18地方本部管下103の支部から
210余人が参加して
民団大阪府本部で開かれた
全国支団長会議(西日本地域)

 西日本地域の全国支団長会議が7月22、23の両日、民団大阪府本部と大阪市内のホテルで開かれた。東日本地域を対象にした前週の会議に続くもので、18地方本部管下の103の支部から支部団長や事務部長ら210余人が参加した。

 21世紀の民団の活性化を目的とした同会議では、財政問題や後継者不足問題など、民団活動の原点である支部の課題を支部別交流討論会で浮き彫りにした上で、「団員のために実践する支部づくりへ全力を傾注する」など、5項目を決意表明した。

 中央本部の金宰淑団長は「21世紀に対応できる民団づくりのために、具体的な方法論を模索し、在日同胞の信頼を得て、一致団結して求心力を発揮しよう」と挨拶した。

 姜永祐議長、洪性仁監察委員長の激励辞の後、黄迎満事務総長が「南北首脳会談と在日同胞社会の交流と和合」について講義した。

 黄総長は民団と朝鮮総連との関係改善について、祖国の統一問題と北韓への支援問題に言及し、「在日同胞の名において共同で統一促進を」と呼びかけた。さらに、北韓への食糧、医療、医薬品支援や経済開発に向けて商工人による合同調査派遣に向けて話し合う用意があると明かした。次に、日本社会に対して国籍条項の撤廃や給付金支給の共同対処を、在日同胞の問題では民族教育振興や金融機関の保全など、共通の問題を話し合うことを提起した。

 続いて支部団長らは鄭夢周事務副総長による「在日同胞社会の現状と民団組織の今後」、河政男組織局長による「支部組織の活性化のために」の講義を受け、支部活動を進める上での共通認識を深めた。

 七班に分かれた支部別交流討論会では、財政不足、幹部・後継者不足などを中心に意見交換した。懇親会では最も遠い宮崎・都城支部の鄭義鳳団長が乾杯の音頭をとり、2002年サッカーW杯のために在日韓国青年会が自主制作した歌を福田奈々さんが披露した。


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総連との交流推進など決意表明

 翌日の支部との対話を受け、支部団長らは(1)南北首脳会談を支持し、祖国の平和定着と統一推進に努める(2)在日同胞社会の統一に備え、朝鮮総連との交流・和合を積極的に推進する(3)3世・4世の法的、政治的権利である地方参政権の今年中の獲得を―など、5項目の課題を決意表明として大阪・生野北支部の金杞エイ支団長が読み上げ、満場一致で採択した。

(2000.07.26 民団新聞)



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