民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
民団、全国支団長会議(西日本)

団員に密着した活動を
「活性化」へ支部と中央が対話



支部が抱える悩みなどについて
中央役員と意見交換する支団長たち

 全国支団長会議(西日本地域)の2日目の23日は、大阪市内のホテルに会場を移し、参加した支団長、事務部長らと金宰淑中央本部団長をはじめとする中央幹部の間で、支部運営のあい路点などの意見が交換された。

 総連との交流・対話に関して、兵庫・西神支部の金孝支団長(52)から「総連との対話で政治色抜きに考えられない」との発言が出された。これに対して金中央本部団長は、中央としても1日も早く総連中央と会って交流を行いたいとしながら、「在日同胞としてどう生きるかという視点で、できることから交流を図ってほしい」と呼びかけた。

 また下関支部からは、4月に小規模の墓参団を実施し、朝鮮籍の参加者から非常に喜ばれた例が報告された。

 黄迎満事務総長も「下からの信頼関係を作り、交流の機運を盛り上げよう」と話した。

 幹部・後継者不足に関しては、山口・美祢支部の黄正吉支団長(46)から、優秀な人材を参加させるために現在の代議員制度を見直し、1世帯1票や直選制に移行できないかという意見も出された。また、兵庫・阪神支部の金翼河支団長(64)は、総連からの転向者が3年を経なければ役職に就けない制度の見直しを求めた。

 金中央団長も、財政・後継者不足の解消を図るためにも戸別訪問や「支部だより」発刊などで団員とのコミュニケーションを増やし、団員と密接な関係をつくってほしいと要望した。

 団員へのサービスに関して、大阪・西成支部の孫貴祐支団長(60)が、民団が要望して外国人登録の本籍欄に番地まで記載している例を述べ、団員に少しでも役立つことを進めれば理解が得られるとした。

 この他、地域社会に貢献し、民団を広く認知してもらうために「団員が骨髄ドナー登録をすれば」という意見に会場から拍手が起きた。兵庫・三田支部の崔廣植支団長(56)も「全国332支部が所属する自治体と韓国の自治体との交流を取り持ち、韓日交流の先頭に」と訴えた。

 これらの意見を受けて中央では、団員への奉仕という視点を忘れずに、支部活動に生かしてほしいと支部幹部らを励ました。

(2000.07.26 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ