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シドニー五輪を前に



 9月だというのに猛暑が続いている。この暑さを吹き飛ばすようなニュースが次々と入り込んできた。

 9月15日に開幕するシドニー五輪を目前に、韓国スポーツ界が大活躍を見せている。テニスの世界四大タイトルひとつ「全米オープン」で、韓国の李亨沢選手(24)が大健闘を見せた。初出場の李はもちろんノーシード。予選で強豪を次々と破り、ベスト16に進出した。

 一方、同じ米国で、もう一人韓国人選手の快挙が見られそうだ。メジャーリーグ、LA・ドジャースの朴賛浩投手が四連勝で自己最多の15勝目を挙げた。野茂英雄が持つアジア選手最多勝利(16勝)を追い抜くのは時間の問題となった。

 さらに、サッカーの五輪代表も好調ぶりを見せている。シドニー五輪前の最終壮行試合でアトランタ五輪王者、ナイジェリアとのテストマッチ2試合をともに5-1で大勝し、本番に向けた順調な仕上がりをうかがわせた。

 このような韓国選手たちの勢いを見たとき、間もなく開幕するシドニー五輪での大活躍を期待せずにいられない。

 1984年のロサンゼルス五輪以来、総合10位内の「スポーツ強国」を堅守してきた韓国。祖国の選手たちの活躍ぶりに「韓国人」としての勇気と誇りを持った在日同胞は数多いはずだ。また、北韓選手の活躍にも同民族として同じ歓喜を覚えたはずだ。

 開会式は15日。その2日後の17日は、南北韓が91年に国連に同時加盟した日だ。開会式ではぜひとも南北韓が同時入場行進してもらいたい。そして大いなる活躍を願いたい。

 20世紀最後の五輪。シドニーで新たな感動の歴史が生まれてほしいと思うのは私だけだろうか。(J) (2000.09.06 民団新聞)



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