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「虐殺」教訓に友好の架け橋に

民団各地で関東大震災・同胞犠牲慰霊祭



 関東大震災から77周年の1日、東京・南麻布の韓国中央会館で都内の団員ら150余人が参列して「殉難同胞追念式」がしめやかに営まれた。

 民団中央本部の金宰淑団長の代表焼香につづいて、民団東京本部の金昭夫副団長が経過報告。「デマのために関東一円で多くの同胞が虐殺された。我々はこの不条理から教訓を学び、真の韓日友好の架け橋になろう」と述べた。

 続いて、夫昇培東京本部団長が追悼辞を通じて「在日同胞社会の和合と協調で団結し、祖国統一に前進していこう」と呼びかけた。


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神奈川や千葉、埼玉でも慰霊祭

 【神奈川】民団神奈川県本部による第77回関東大震災犠牲同胞慰霊祭が1日、横浜市南区の青龍山宝生寺で県内の団員ら約70人が参列してしめやかに行われた。横浜総領事館の許徳行領事、鄭然宅領事も参列した。

 セミしぐれのなか、本堂での住職による読経のあと、参列者は、境内にある「関東大震災韓国人慰霊碑」の前に設けられた祭壇に一人ずつ焼香した。慰霊碑は、県在住同胞有志の浄財寄付と宝生寺住職の土地提供の好意により、71年9月に建立された。焼香後、黄昌柱団長は、虐殺された先輩同胞の無念の思いを想起、二度と同じような悲劇が繰り返されないようにしなければならない、と強調した。

 このほか、民団千葉県船橋支部が支部会館内に祭壇を設けて祭祀を行い、犠牲同胞の霊を慰めた。また、民団埼玉・県北支部でも上里町神保原、本庄、熊谷の各虐殺現場を回り、地元総連支部代表と共に碑の前で冥福を祈った。

(2000.09.06 民団新聞)



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