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東京韓学、補助教室を増築

在日同胞特別クラスも視野



このほど完成した補助教室

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語学重視で進路拡大へ

 東京韓国学校中・高等部(孫性祖理事長、金龍満校長)は、このほど3階に4つの補助教室を増築した。語学学習の成果を上げるためには、生徒の習熟度に合わせたきめのこまかい指導が欠かせないと、生徒のいない夏休み期間を利用して工事を進めてきたもの。新学期がスタートした1日、一般に公開された。

 スペースはそれぞれ10坪ほど。これらの補助教室では英語や韓国語を少人数制で教えることにしており、在日同胞の進路保障につなげていきたい考えだ。VTR、テレビ、会話用機器などの必要機材も導入を急ぎ、来年4月からの本格的な稼働に備えることにしている。

 同校は在日同胞生徒の大学進学率を伸ばすため、来年度から抜本的なカリキュラム改革を進めていこうとしている。英語教育の重視もその一つだ。同時に民族学校出身者として、最低限の素養である韓国語会話能力もしっかり身に着けて卒業していってほしいとも考えている。これら補助教室の増築はこうした構想から出発した。

 同校に在籍する在日同胞生徒は7月1日現在、初・中・高等部合わせても100人足らず。全体生徒数に占める割合は15%程度にしか過ぎない。同校の洪性豪教頭は「来年からは在日同胞生徒のための特別クラスをつくりたい。民族学校としてのカラーは失わず、大学進学に必要な科目を集中的に教える予定。これから3年後には確かな実績を残したい」と意気込んでいる。

(2000.09.06 民団新聞)



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