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障害乗り越えマラソン完走

済州大会で3世の陳由紀さんが2位



弟の龍一君(写真右)に伴走で
力走する陳由紀さん(写真左)

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弟が伴走、5qハーフに出場
目標の40分上回る

 済州道で初めて開催された韓日親善視覚障害者ハーフマラソン大会に在日同胞唯一の出場者、陳由紀さん(15)が女子5qメートルの部で2位入賞を果たした。由紀さんがマラソンに挑戦するのは小学生以来のこと。ブランクが長かっただけに、「完走さえしてくれたらいい」と不安げに見守っていた陳信之さん(民団愛媛県本部副団長)は、愛娘の頑張りぶりにびっくりした表情だった。

 大会は日本盲人マラソン協会が企画、韓国視覚障害者連合会済州支部などの協力で実現した。韓日両国から一般も含め870人が参加、済州総合競技場を出発して周辺道路を走る韓国陸連公認コースで3日、ハーフマラソン、10・5qランニング、10qウォークの4種目が行われた。

 由紀さんは盲人の部女子5qのコースに出場、弟である龍一君(12)の伴走に助けられながら目標の40分を切る39分51秒でゴールに駆け込んだ。由紀さんは「とても苦しい、辛かった。途中、足が止まりそうになったけれど気力で走った」と振り返った。

 由紀さんは愛媛県生まれ。出生時から色素失調症の合併症を患い、いまだに光を取り戻せないでいる。

 現在、筑波大学付属盲学校高等部1年生。

(2000.09.06 民団新聞)



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