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韓国観光ニュース



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「朝鮮通信使」観光商品を販売

 朝鮮通信使の訪日旅程をたどる観光商品「朝鮮通信使の足跡と文化をたどって4日間」の販売が日本人観光客を対象にスタートした。朝鮮通信使は朝鮮時代(1392〜1910年)、日本に派遣された外交使節で、韓・日文化交流において重要な役割を果たしたことでよく知られる。

 韓国観光公社と日本のJR九州が共同開発したこの商品は、朝鮮通信使がソウルから日本まで文化を伝えに移動した5〜10カ月、1700qの旅程をそのままたどるというもの。

 日程は日本人観光客がまずソウルに入国し、3泊4日間、朝鮮通信使の出発地であるソウル昌徳宮観覧からスタート、密陽、釜山を経て、船で日本の対馬に移動して朝鮮通信使に関する講義を聞き、福岡で解散する。価格は79800円。

■問い合わせ=JR九州(092−482−1489)



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KBS大河ドラマ「太祖王建」のセットが観光名所

 韓国の人気番組で、毎週土・日曜日の夜、放映されているKBS1TV大河ドラマ「太祖王建」の主な野外撮影舞台である慶尚北道聞慶邑上草里の聞慶セジェのセットと忠清北道堤川市錦城面のセットが観光名所として脚光を浴びている。

 今年の4月から約150回に渡って放映される「太祖王建」は、新羅時代末期に松岳郡(現在の開城)の豪族出身の王建(877〜943)が新羅、後高句麗、後百済を統一し、高麗(918〜1392)を建立した過程をリアルに描いたドラマである。

 高麗は外国の助けを借りずに統一の大業を成し遂げた自主国家で、上品な翡翠色で陶磁器芸術の粋を成した高麗青磁と世界最初の金属活字で有名だ。

 嶺南地方からソウルに通じる第一関門である主屹関を通り、渓谷に沿って入ると見える聞慶セジェ道立公園内の野外セットは2万坪規模で、統一新羅末期(780〜935)の建築様式と生活像が再現された草屋47棟、瓦葺き屋根屋敷48棟が両脇に並んでいる。

 第一関門に次いで第2関門の鳥谷関、第3関門の鳥嶺関が険しく美しい山並みを誇りつつ、北西方面に続いている。周辺には月岳山国立公園と水安堡温泉などの観光名所がある。

 堤川市忠州湖セットには高麗時代唯一の国際港だった開城付近の碧蘭島港を再現するため、湖のほとりに草屋と瓦葺き屋敷などが建てられ、長さ100メートルの埠頭には3隻の船が停泊しており、統一新羅時代の活発な国際貿易港の様子が再現されている。

 港は中国や日本をはじめ、遠く西城の海商が自由に出入りした場所で、当時、高麗はこの貿易を通じてコリアという名で世界に知られるようになった。

 忠州湖では水上スキーが楽しめるだけでなく、遊覧船に乗って民家や官衙、郷校など昔ながらの生活像をそのまま再現した清風文化財団地も観覧できる。

■問い合わせ=聞慶市庁文化観光課(82-54-550-6062)

(2000.09.13 民団新聞)



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