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「朝米交渉」で萩原遼氏講演

「北朝鮮の生命と人権守る会」



 【大阪】「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」関西支部は9日、米朝交渉の取材から一時帰国しているジャーナリストでノンフィクション作家の萩原遼氏を講師に、大阪経済大学で第13回支部講座を開いた。

 同会の共同代表を務める萩原氏は、約80人の参加者を前にして「アメリカの北朝鮮戦略と南北首脳会談」をテーマに、「米国は金正日政権を武力で倒せない。長く続く政権を相手にせざるをえない」との判断を示したペリー報告を引用しながら、「北は何ら変わっていない。南北会談に応じたのは電気、水道などのインフラ整備の必要性からだ」と指摘。その費用は日朝交渉から引き出すねらいであると、南北会談と日朝交渉がセットになっていると語った。

 また、南北離散家族の再会が100人ずつという小規模で開始したことを疑問視し、「北に帰国した在日朝鮮人も離散家族。日本への自由往来が実現するよう声をあげよう」と訴えた。


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東京でも16日に

 北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会では、16日の午後1時から「日朝国交交渉と北朝鮮の人権」を主題に、東京でも集会を開く。内容は次の通り。

 萩原遼氏(ノンフィクション作家)「米国から見た南北首脳会談と日朝国交交渉」、川島高峰氏(明治大学政治学部講師)「フランス援助団体AAH(アクション・アゲンスト・ハンガー)の撤退と北朝鮮支援のあり方」、金龍華氏(北朝鮮難民)からのあいさつ、谷川透氏(戦後補償問題専門家)「日朝国交交渉と戦後補償について」。

 参加費は資料代として500円。会場は渋谷区勤労福祉会館第二集会室(03−3462−2511、JR渋谷駅から徒歩五分、西武、パルコ近く)。

 問い合わせは同会へ。電話は03(5978)3636。

(2000.09.13 民団新聞)



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