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韓国語能力試験、受験者2000人超す

過去最高、民族学校は倍増



 来月15日、全国16カ所で実施される第4回韓国語能力試験の受験申請者数が2237人に達したことが、日本で事務局を担う韓国教育財団の集計で明らかとなった。これは1310人だった昨年の第3回試験の受験者数を927人上回っており、過去最高となる見込み。特に民族学校4校からは昨年を大幅に上回る志願者数となった。

 志願者数が増えた背景には今年から受験会場が7カ所増えたこと、併願・団体受験者のための新制度が設けられたことが大きい。

 民族学校では例年以上に受験生増へ力を入れてきた。金剛学園では在日同胞と日本人の教師のほぼ全員、24人が願書を出した。京都韓国学園は今年から受験会場に指定されたこともあり、昨年の19人を上回る51人(教員13人、生徒38人)が試験を受ける。白頭学院でも昨年の32人から84人(教員23人、生徒61人)に増えた。

 試験で一定の評価を獲得すれば、本国の大学に進学するにあたっても有利になる。これも民族学校からの生徒志願者数の増加につながったようだ。

 ソウル大学は上級の5級ないし6級に合格していれば語学研修所での履修を免除している。ちなみに4級の有資格者に対しては3カ月、3級で6カ月、2級は9カ月、一級では1年間の研修を義務づけている。同試験で受験生の韓国語能力を客観的に判定しようという傾向は、今後とも国内の各大学に広がっていくものと見られている。

 今年、昨年を上回る73人の受験生を送り出す東京韓国学校では「本国の大学に進学してもすぐに授業に出られるだけの実力がつくよう、これまで以上に語学教育には力を入れていきたい」と話している。

(2000.09.20 民団新聞)



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