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神奈川、「移動民団」スタート

県内巡回し団員の声聞く



本部を出発する民団神奈川本部の
「民団ステーション」

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パソコン搭載し名簿点検
アンケート調査で団員の声聞く

 【神奈川】民団神奈川県本部(黄昌柱団長)は、組織の基礎である支部活動の活性化を目指し、23日から民団相模原支部(権五弘支団長)を皮切りに「移動民団」をスタートさせた。日ごろ生活に追われて民団支部と疎遠になりがちな団員宅に足を運んで不満や希望、悩み事に直接、耳を傾け、21世紀の民団活動に団員の声を反映していこうというもの。

 デスクトップ型パソコンを搭載したワゴン車を「民団ステーション」として位置づけ、本部役職員と支部役員が同乗して団員宅を戸別訪問している。訪問先ではアンケート形式で各種団員データを収集、民団にいまどのようなサービスを求められているのかを把握している。これら各種情報はデータ化してこれからの団員サービスの基礎資料として支部に還元していく方針だ。

 このパソコンは民団神奈川県本部のパソコンデータとリンクしており、各種申請事項や旅券の新規・更新などはその場で受け付けて喜ばれている。行政との関係では、児童手当、介護保険など各種申請業務の相談にも乗っている。

 9月23、24日の巡回では、2世世代から「民団がここまでやってくれるとは思わなかった。これからは生活上の問題を何でも相談していきたい」という声も聞かれた。

 相模原支部管内161世帯の巡回活動は8日までに終え、30日から12月17日までは横須賀支部324世帯を全戸訪問する。活動は来年も継続、現執行部の任期中には、全九支部7000世帯の巡回を終える予定。

 民団神奈川県本部は「移動民団」をスタートさせるにあたって23日、同本部で三機関任員、顧問、商工会議所役員連席のもとであらためて意義確認を行った。席上、黄団長は「民団と一般団員との距離を近くするために最善を尽くしたい」と協力を要請した。

(2000.09.27 民団新聞)



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