| 金宰淑団長(中央左)に W杯後援募金500万円を 手渡す秦さん(右から2人目) |
「郵便貯金でコツコツ貯めた500万円を2002年ワールドカップ(W杯)成功のために使ってください」
このほど、韓国食品店を営む在日同胞の秦致才さん(71・東京都台東区)が民団中央本部を訪れ、金宰淑団長に現金500万円を2002年W杯後援募金として寄託した。
秦さんは自営の韓国食品店を営むかたわら、婦人会活動を展開。1967年に東京台東支部の文化部長を皮切りに、同支部会長、東京本部副会長、監査などを歴任してきた。現在も顧問として、同会の発展に参与し続けている。
秦さんは上野でキムチや韓国惣菜などを販売する韓国食品店「アリラン」を経営。常連客からも「オモニ」と親しまれている。
常連客の下谷郵便局の人たちに勧められ、郵貯を始めた。
たいした額ではないものと思って続けてきた積み立てだが、コツコツと貯め満期になった時、「塵も積もれば山」となった。そして、「何か同胞のために使いたい」と寄付することを思い続けていたという。
そんなとき、2002年W杯・在日韓国人後援会のことを知らされた。サッカーのW杯は秦さんの故郷、釜山でも開かれる世界最大のスポーツイベントだけに、愛郷心をこめて寄付することを決意した。
秦さんは「私のふるさとでも開催されるワールドカップ。ぜひ成功してほしいし、そのために役に立てれば」と話していた。
(2000.09.27 民団新聞)
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