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婦人会大阪・「故郷の家」で奉仕

同胞高齢者の世話に汗



「故郷の家」でお年寄りの
世話をする
婦人会の役員

 【大阪】故郷の家で暮らす同胞のお年寄りのためにボランティアを―。婦人会大阪府本部(余玉善会長)は大阪府堺市にある在日同胞高齢者のための特別養護老人ホーム「故郷の家」で毎週ボランティアを買って出ることになった。

 その第一弾として婦人会東成支部(玄成花会長)の会員10人が23日、故郷の家を訪れ、お年寄りたちの入浴誘導やおやつの配膳手伝い、話し相手としてみっちり働いた。痴呆症のお年寄りが徘徊しないように手を握りながら話しかけたり、車イスをつかって浴室まで誘導し、入浴の支援に当たったりと、汗びっしょりになりながらボランティア活動を続けた。

 婦人会大阪では、今年5月から8月までホームヘルパー養成講座を開講し、30人が2級ヘルパーの資格を取得した。講座の中で行われた実習を担当したのが故郷の家。同胞のお年寄りと実際に接する過程で、受講生たちも何かお手伝いしたいと考えていたという。このほど開かれた支部長会議で、故郷の家でのボランティア活動をしたいという声が高く、早速実行に移した。34支部が順次、週に1回同ホームを訪れ、ボランティア活動に当たる。

 今回訪問した東成支部会員の中にも2人の二級ヘルパーがいる。玄会長は「慣れないので大変ですが、私たちの世代を育てるために苦労してきたお年寄りです。精一杯愛情を込めてお世話しました」と汗を流しながらお年寄りの爪切りに精を出していた。

 婦人会府本部の余会長も二級ヘルパーを取得した一人。「今までは来賓として座っていたけど、お年寄りを世話するのは、きれい事じゃありません。汗を流してお年寄りの温もりを感じたい」と会長はじめ本部からも3人が応援に駆けつけた。

 余会長は「お年寄りをお世話するのは、1回だけの活動でも1時の感情でいけません。継続することが本当のボランティア」と今回の“オモニ・ボランティア”の精神を語った。

 故郷の家の尹基理事長や職員たちも「本当にありがたいこと。オモニたちの仕事は大きな助けになります」と喜んでいた。

(2000.09.27 民団新聞)



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