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民団と総連がスクラム

各地で和合の敬老会



「一つの心」をテーマに開かれた
愛知・瀬戸地区の合同敬老会

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5地区で合同敬老会開く


■愛知・瀬戸
 双方からお年寄り130人

 【愛知】民団愛知・瀬戸支部(朴仁秀支団長)は17日、朝鮮総連瀬戸支部(洪秀吉委員長)と合同で瀬戸市文化センターで敬老会を開いた。

 「ハンマウム瀬戸地域同胞敬老会」と名付けられた初の合同敬老会には、市内に居住する70歳以上の民団、総連系のハラボジ、ハルモニら130余人と双方の婦人会などの関係者ら200人以上が参席した。

 双方の婦人会員の手作り料理が並べられたテーブルには、民団、総連関係なく入り交じって座り、ビールやジュースで乾杯した。婦人会や朝鮮初級学校の児童がノレや舞踊を披露し、お年寄りの目を楽しませた。

 朴支団長は「同じ言語、文化を共有する同族。一致協力し『ハンマウム』の心を次代に伝えましょう」と喜びを語った。

 民団を訪問した洪委員長と朴支団長との懇談の中で「何か合同でできないか」という話がトントン拍子にまとまり、敬老会の合同開催に至った。


■埼玉・県北
 河魚料理で親睦も弾む

 【埼玉】埼玉でも民団県北支部(全大東支団長)と朝鮮総連県北支部(金在善委員長)の合同敬老会が17日、群馬県・妙義山の麓にある碓井ヤナで双方あわせて52人のお年寄りたちが参加して開かれた。

 会場では、アユやイワナ、コイ料理、婦人会の手料理が並べられ、韓国舞踊やカラオケで楽しんだ。お年寄りたちは所属の違いなく、和やかに談笑していた。

 両支部は自治体が主催する関東大震災の慰霊祭で何度も顔を合わせており、全支団長からの「合同で敬老会を」という呼びかけに快く賛同の声が返ってきたという。今後も定期的な交流を進めていくことも確認しあった。


■静岡・老人会
 手を取り踊り、アリランに涙

 【静岡】民団系と総連系の老人会が20日、静岡市内の温泉施設で初の合同敬老会を開いた。

 合同敬老会を開いたのは民団系の「静寿会」(康民善会長)と総連系の「ソナム会」(金昌寅会長)。同じ祖国で育った老人同士で和解と交流を進めようと実現した。双方30余人ずつが参加した敬老会では、婦人会員たち手作りの韓国料理に舌鼓を打ちながら、チャンゴにあわせて双方のお年寄りが手を取り合って韓国舞踊を楽しんだ。アリランの合唱では涙ぐむ姿も。


■兵庫・東神
 手を取り合い、喜び全身に

 【兵庫】民団東神戸支部(河政淳支団長)と総連東神戸支部(玄華胤委員長)は15日、神戸市勤労会館で「東神戸同胞敬老会」を行った。両支部は敬老会をこれまで別々に開いており、共催はこれが初めて。

 会場には同胞お年寄りだけで146人が参加、婦人会と女性同盟で準備した盛りだくさんの料理に舌鼓を打った。サムルノリが演奏されると、手を取り合って踊り出し、共同開催を喜び合った。

 河団長と玄委員長は6月の南北首脳会談実現を機に急速に接近、定期的に支部レベルの懇親会を持つようになった。話し合いのなかで生活レベルの分野で交流していくことで一致、今回の敬老会が実現した。今後は12月に送年会、来春には野遊会も予定している。


■兵庫・宝塚
 韓半島旗の下、5世代が交流

 【兵庫】宝塚でも南北首脳会談がきっかけとなり、民団支部(朴徳珪支団長)と総連支部(郭柄出委員長)共催による初の「ワンコリア宝塚敬老祝賀の集い」が17日実現した。

 会場となった武庫川河川敷は、かつて多くの在日一世が河川工事に携わった場所。当日は同胞お年寄りはもとより、5世代にわたって総勢600人が参加、「韓半島旗」のもとで和やかに交歓した。民団側からは韓国伝統芸術研究院、総連側からは宝塚朝鮮初等学校児童らが舞台に登場、踊りや歌を披露した。参加者の中には感激の余り涙を流す光景も見られた。

 朴支団長は「総連とは6月から話し合いを始め、7月には敬老会をやろうということでトントン拍子に決まった。これからも年に1回ぐらいは一緒に楽しめることをやりたい」と意欲を燃やしている。

(2000.09.27 民団新聞)



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