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離散家族再会訪問団、11〜12月に追加実施

面会所設置は来年に持ち越す



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第2回南北赤十字会談で合意
書信交換は11月にまず300人ずつ

 北韓の金剛山で20日から23日まで開かれた第2回南北赤十字会談で双方は、年内の追加離散家族訪問団の交換時期を2泊3日で11月2日〜4日と12月5日〜7日の2回とするなど、6項目に合意した。

 23日深夜に発表された合意文によると、追加訪問団の規模は8月の初回の訪問団と同規模(南北100人ずつ)だが、訪問期間が1日短縮された。

 離散家族の生死・住所確認については、双方が申請者の名簿を試験的に9月に100人、10月に100人ずつ交換(計400人)し、確認作業に入った後、結果を相手側に通報する。

 書信交換は、まず消息が確認された南北双方300人ずつを対象に11月から実施、その後、規模を拡大する方針で、具体的には次回の赤十字会談で協議・確定する。離散家族再会を定例化するための面会所の設置・運営問題などは次回会談に持ち越された。次回会談は12月13日から15日まで金剛山で開かれる。

 今回の会談は22日までの予定だったが、離散家族の生死確認や面会所設置などをめぐり双方の意見の調整が難航、日程を1日延長して、それも深夜になってようやく合意文の発表にこぎつけた。

 韓国側(大韓赤十字社)は当初、(1)追加訪問団を寒さの厳しくない10月と11月に実施し、病院やその他の場所での再会と同宿を認める(2)離散家族の念願を考慮して生死確認申請者(韓国側は9万5000余人)全員の名簿を今月中に交換、確認作業を始める(3)住所が分かっている人たちの書信交換は今月から認める(4)離散家族の面会所を板門店と金剛山に設置し10月から運用する(北側案は「金剛山に設置し来年春から業務開始」)――などを提案した。

 なお、合意文は、韓国側が「広義の離散家族」の範疇で解決したいとしていた韓国軍捕虜(6・25韓国戦争時)と北韓に拉致されたままの漁民や民間人の韓国送還問題について、まったく触れていない。

(2000.09.27 民団新聞)



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