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2002年W杯韓国組織委員会

鄭夢準・李衍澤が共同委員長



 大韓サッカー協会の鄭夢準会長と国民体育振興公団の李衍澤理事長が2002年FIFAワールドカップ(W杯)組織委員会を共同で率いることになった。

 W杯組織委員会は7日、新羅ホテルで第2回臨時委員総会を開き、組織委員会の首席副委員長でもある鄭会長と李理事長の2人を共同委員長に選出、1年7カ月後に控えたW杯成功へ共同体制で臨む。

 韓宇錫副委員長の司会で行われた同日の総会で、シン・ドンウォン委員が鄭会長と李理事長の2人体制を提案し、全委員が満場一致の拍手で採決した。

 これにより、96年12月に李東燦コーロン・グループ名誉会長を初代委員長に発足した組織委員会は、第2代の朴世直委員長を経て、第3代委員長は共同委員長体制となった。

 組織委員会は第2代委員長の朴委員長が8月8日に辞意を表明。委員長ポストが空席となり、鄭首席副委員長が2カ月間委員長代行を務めていた。

 鄭委員長は国際サッカー連盟(FIFA)との協調など国際業務を、李理事長はスタジアムの建設など国内の業務に分担することになりそうだ。

 鄭委員長は93年、韓国サッカー協会長に就任、W杯誘致に大きな功を立てたほか、96年W杯組織委員会の発足時から副委員長を務めている。

 李理事長は81年ソウル五輪組織委員会の事務次長を務めたほか、98年からは国民体育振興公団の理事長とW杯組織委員会の委員として活動していた。

 記者会見で鄭夢準共同委員長は「ワールドカップ誘致の過程からW杯業務を遂行してきたが共同委員長に選出され、より大きな責任感を感じている。今後、難しい経済状況下で成功的な大会を行うため、渾身の努力を尽くす」と話した。

 李共同委員長も「選出してくれた委員らの期待を裏切らないよう鄭夢準共同委員長と力を合わせ、大会を準備するだけでなく、国家と国民に有益で跳躍の道となるよう努力を惜しまない」としながら、「特に長い間の公職経験と86年のアジア大会、88年のソウル五輪準備での経験を生かしW杯の成功的開催に最善を尽くす」と抱負を述べた。

 また、両委員長は「88年ソウル五輪誘致時に一緒に仕事をした経験がある」としながら「組織委は本質的に総会と執行委員会を通じて決定しているため、委員長の単独決定は不可能だ。個人意見で引っ張っていく組織でなくサッカーを愛する国民の多様な意見を収れんし、開かれた組織運営をする」と話した。

(2000.10.11 民団新聞)



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