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来年夏にオリニジャンボリー

民団、韓国で1600人募集へ



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同胞児童1000人が一堂に
保護者も500人応募

 在日同胞のオリニと父母ら1600人が本国で交流するオリニ・ジャンボリーが来年夏に開かれる。子弟たちに民族的な自覚を持ってもらおうと各地の民団では毎年夏にオリニ・キャンプや本国研修を実施してきた。ジャンボリーは、各地方別に参加しているオリニたちを一堂に集めて行われる。このような大規模なオリニの企画は、民団として初めて。

 ジャンボリーが開催されるのは来年8月の下旬。ソウル近郊で四泊5日前後の日程を企画している。全国の同胞オリニ1000人と保護者500人、運営委員を含めると1600人という大規模な企画となる。参加対象は小学校4年から6年生と父母となる予定。

 今年3月の民団中央委員会でも、(1)全国に点在する在日同胞オリニが一堂に会する場を持つことによって、親睦・連帯・交流を図る(2)母国で開催されることによって、オリニたちの民族的自覚を育む契機とする(3)保護者の参加を通じて、民族として生きることの意味を一緒に考えるとともに在日として子育てをしていく上での相互ネットワークを目指す―という趣旨を踏まえて開催が決定された。

 民団はこの間、在日同胞への民族教育の一環として民族学校への支援と同時に日本の学校へ通う同胞児童への取り組みを実施してきた。その中でオリニ林間・臨海学校は最も長い歴史を持ち、各地方で毎年行われてきた。また、日本の学校の休校日の土曜日を利用して民族素養を教える土曜学校も着実に広がりを見せている。特に京都で実施している土曜学校参加者の本国研修が成果を上げてきた。

 これらの状況を踏まえ、分散的に開催されてきたオリニ林間・臨海学校をまとめると同時に、民族的素養に触れやすい本国で開催することにした。

 一方、民族教育は児童だけでなく父母もともに考えるという視点から、ジャンボリーには500人の父母の参加を求めていく。

 企画は、文化鑑賞などが行われる全体企画と、オリニと保護者別の企画、そして参加地方別企画が盛り込まれる。オリニ企画では、学校訪問など本国オリニとの交流会が計画されている。また、保護者企画では、保護者会の全国的なネットワーク化を進める内容となる。ジャンボリー後のオリニ、保護者の交流は各地方別に行われていくことから、地方別の交流企画も盛り込まれた。

 大規模な全国行事となるだけに、民団中央本部の文教局を中心に各地方の人員を加えたプロジェクトチームが構成されており、7、8の両日には第1回の企画委員会が民団中央本部で開催された。今後、企画委員会を積み重ね、年度内に募集を開始する。

(2000.10.11 民団新聞)



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