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「耳塚」で慰霊の法要

民団京都・東山支部が開催



 【京都】壬辰倭乱で犠牲となった韓国人の耳や鼻を埋めてある京都市東山区の「耳塚」で民団東山支部(金聲支団長)が6日、慰霊法要を営んだ。民団京都府本部からは金基浩副団長が参列した。

 法要は阿弥陀如来の絵像と祭壇を設置した耳塚の前で、儒教と仏教のしきたりを組み合わせた形で勤まった。参列者100人余りが天を仰ぎ見て霊魂を迎え入れると、民団東山支部の孔富子副団長と婦人会同支部の宋英子会長ら3人が献花。祭主の金支団長が祭壇に酒を捧げ、「降神」「参神」など儒教の作法に則って礼拝を繰り返した。この後、在日本韓民族仏教徒総連合会の高麗寺の釋泰然管長らの読経が流れるなか全員が焼香した。

 同支部は「過去の悲劇的な歴史を二度と繰り返すまい」と、耳塚築造から400周年にあたる97年から毎年、旧暦の9月9日に慰霊祭を執り行っている。これに対して韓国政府も今年、関西韓国文化院(劉殷相院長)を通して祭主と2人の副祭主のための祭服を同支部に寄贈している。

 法要の最後に金徳彬同支部議長が謝辞を述べた。

(2000.10.11 民団新聞)



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