民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
「2002W杯まで1年」

「在日韓国人後援会」の役割
韓日の架け橋担う在日同胞



後援会では募金をはじめ各種
イベントや応援団の構成などを
展開していく
(写真は昨年12月20日の韓日戦で)

◆開幕まで1年…韓日、強いパートナーシップ確立へ

 スポーツ最大のイベント2002年FIFAワールドカップ(W杯)韓日大会まで1年半と迫った。

 民団では、成功のために韓日の架け橋的役割を果たしていこうと1999年5月31日に「2002年ワールドカップ在日韓国人後援会」を正式に結成した。

 「アジア初」「21世紀初」「初の共催」と、大きな意味が込められている2002年W杯。韓国と日本の共同作業によって世界最大のイベントを成功させることで、両国は過去のぎくしゃくした歴史を払拭し、新たなパートナーシップの時代を作ることになるだろう。

 在日韓国人後援会では全国の同胞とともに、募金をはじめボランティアや各種イベントなどを通じて、韓日の架け橋的役割を担っていく。

 2002W杯の日本国内での盛り上げと、成功に向けた資金サポートを目的とした「在日韓国人募金」を全国各地で展開する。本番までの1年半、集中した組織募金を行う。

 募金活動は全国の民団をはじめ傘下団体、関連機関を通じて組織的に展開していく。

 また、寄せられた募金は、大会成功を目的に使用するとともに韓日親善増進に寄与するものであるとして、2000年9月13日、大蔵省から免税措置(大蔵省告示第257号)が認可された。これにより、後援会に募金した人は所得税が軽減される。

 今後開催されるサッカー韓日戦や今年5月のコンフェデレーションズカップ(プレW杯)に在日韓国人応援団を構成し、在日同胞の存在をアピールしていく。

 青年や学生など、若い世代を中心に韓国代表チームに熱い応援を送り、これを通じて同胞と民族とのふれあいを体験させる。

 さらにパートナーの立場で日本代表チームにもエールを送り、韓日共催のムードを盛り上げていく。

 昨年、20世紀最後の韓日戦(東京・国立競技場)でも1500人の在日同胞応援団を構成したが、200人を越す同胞青年・学生が応援リーダーを担い、観戦に駆けつけた同胞の誘導や案内を行い、ムードを盛り上げた。

 近年、大規模なスポーツイベントの成功には、ボランティアの活躍が欠かせない。

 KOWOC(韓国組織委員会)、JAWOC(日本組織委員会)の両組織委員会では、韓国国民であり、また、地域住民として共生社会の実現をめざす在日同胞に、大会公式ボランティアとして積極参与してくれることを期待している。

 2002年W杯成功に向けて、共に地域社会を形成する在日同胞と日本人がチームワークを組み共同作業をしていけば、共生社会実現への試金石となるはずだ。

 開幕までの1年半、在日韓国人後援会ではこの歴史的イベントを成功へと導くため、在日同胞に幅広くボランティア登録をはじめとした、各種後援活動を呼びかけていく。

(2001.0101 民団新聞 新年特集号)



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