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大阪・民団と総連、日本人有志

来月、3万人のイベント



手を取り合う金昌植・民団大阪本部団長
(中央)と呉秀珍・総連大阪本部委員長
(左から3人目)ら

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「在日の和合深めよう」…3者が合意

 【大阪】在日同胞の和合と交流、韓半島の平和統一を促進しようと日本人有志らが呼びかけ人となって民団と朝鮮総連の両団体と日本人が交流を深める3万人以上の規模のイベントを3月25日に大阪ドームで開くことになった。これは1日に開かれた民団大阪府本部(金昌植団長)と総連大阪府本部(呉秀珍委員長)、日本人有志の交流集会で明らかにされたもので、民団と総連による大規模集会は初めてとなる。

 大規模集会は、今後民団、総連、日本人有志の3者で実行委員会を構成し、具体的な計画を作成していく。

 大阪では昨年春、南北首脳会談の合意発表前に豊能地区の両団体が合同の花見を開催したのをはじめ、南北首脳会談後も各地で交流が行われていた。

 在日同胞が最も多く居住する大阪で、3万人以上の大規模集会が開かれることは在日同胞の和合と交流を広く日本にアピールすることになる。

 大阪の民団、朝鮮総連の両組織幹部と日本人が一堂に会した「在日コリアンと大阪府民・市民親善交流の集い」は1日、天王寺区の大阪国際交流センターで開かれ、金昌植民団大阪本部団長、呉秀珍総連大阪本部委員長、太田房江大阪府知事、磯村隆文大阪市長ら200余人が参席した。

 これは、中川和雄元大阪府知事をはじめとする在阪の著名人21人の呼びかけにより実現したもので、中川元知事は「在日が多く住む大阪で、まず何からできるかを考えた。これをスタートに日韓、日朝の真の友好がさらに進展することを希望したい」と呼びかけ人を代表して挨拶。

 金団長が「この集いを機に、21世紀を平和と共存の世紀とするために、何が必要なのか話し合おう」と呼びかけ、呉委員長も「住みよい大阪を次世代に譲るべく、今世紀を必ずや祖国統一と友好の世紀としていこう」と強調した。

 集いは、金団長、呉委員長が太田府知事、磯村市長らとともにソウル、ピョンヤン、大阪で作られた焼酎をブレンドした特別カクテルを片手に乾杯を交わし、和やかなムードに包まれた。

 アトラクションでは大阪韓国青年会によるサムルノリや朝鮮歌舞団の舞踊などが賑やかに繰り広げられた。趙文豪団長(民団生野東支部)は「在日として手を結ぶ時がきた。これを一過性のものとしてはならない」と熱く語った。

(2001.02.07 民団新聞)



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