民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
民俗ノリ、料理で“生き生き”理解

養護学校、民団群馬役員が講師に



車椅子を操りながらペンイ
(韓国コマ回し)を楽しむ生徒

 【群馬】民団群馬県本部(兪賛植団長)が群馬県立二葉養護学校(群馬郡群馬町、山本高四郎校長)の「総合的な学習の時間」(総合学習)に講師を派遣、韓国の文化について教えている。群馬町の国際交流協会が橋渡しをした。

 3日、同校体育館で行われた授業には同本部から金エイ炯議長、黄命東顧問、兪賛植団長ら4人が講師として参加、比較的症状の軽い17人の生徒を相手に韓国のお正月をテーマに約2時間にわたって民俗遊戯を一緒になって楽しんだ。

 始めの質問タイムでは、韓国の交通事情や気温、韓国にもおせち料理があるのかといった好奇心いっぱいの問いが相次いだ。講師役の民団役員は戸惑いながらも懇切丁寧に答えていた。 次にペンイチギ(コマまわし)を指導すると生徒たちは口々に「面白い」と歓声を上げ、目を輝かせながら遊戯を楽しんでいた。中には車椅子から転げ落ちそうになりながらチェを振り下ろす生徒もおり、周囲をハラハラさせていた。続いてのユンノリでは四グループで対抗戦を楽しんだ。

 また、金議長の持参したチマ・チョゴリを女子生徒ばかりか職員までが取り合い、代わる代わる試着して大はしゃぎ。にっこり、記念写真におさまっていた。

 同校が総合学習に取り組んだのは昨年春から。半年計画で前半に「環境」を、後半は「国際理解」の一環として「ミート・ザ・ワールド」をテーマに掲げた。第1回目に「いちばん近いお隣りの国」韓国が選ばれたのは、地元群馬町に金議長が在住していたことが大きかったようだ。たまたま同校から国際理解の講師探しを頼まれた群馬町国際交流協会が、同協会理事の金議長を指名した。

 同校の総合学習は隔週1回、毎週土曜日に2時間授業として行われている。指導にあたっていた職員は「こんなにいきいきした表情は初めて見た」と生徒の反応にびっくりしていた。

 同校では17日、韓国の料理をテーマに3回目の授業を計画している。講師は引き続き民団群馬県本部から派遣する。

(2001.02.07 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ