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サッカー、悲願の1勝へ



 昨年12月、低迷からの脱皮を狙う韓国サッカーに新しい風が吹き始めた。サッカー韓国代表の監督にオランダ人のフース・ヒディンク氏が就任したからだ。新しいフォーメーション・システムを取り入れ、来年に迫った2002年W杯ワールドカップ韓日大会に向け、大きく生まれ変わろうとしている。

 韓国国民に、そして在日同胞にとって特別の思いが抱かれてきたサッカー。とくに、国家代表チームへの思い入れは非常に強く、その成績次第で一般紙の社説にとりあげられるほどだ。そして韓日戦ともなるとその視聴率は90%近くにも跳ね上がる。韓国国民にとってサッカーは、まさしく生活の一部だ。

 5度のワールドカップ出場を誇る韓国だが、決勝トーナメント進出どころか、まだ、1勝すら上げていない。韓国国民にとってW杯の1勝は、「悲願」といっても過言ではない。

 W杯へのカウントダウンが進むにつれ、世界的名将ヒディンク氏の指揮のもと、20世紀中に実現できなかった悲願を達成してほしいと願うばかりである。

 そして、ヒディンク監督就任と同じ時期、在日同胞の常設代表チーム「在日大韓蹴球団」が産声をあげた。3月16日に開幕する第49回大統領杯が初陣となる。

 日本では最近ようやくサッカー人気が高まってきたが、在日同胞にとってのサッカー熱はすでに半世紀以上も前から高い。

 「在日大韓蹴球団」は産声をあげたばかりのチームでまだまだ未熟。しかし、韓国代表の「W杯悲願の一勝」同様、サッカーを愛する在日同胞が特別の思いを抱きながら作り上げたチームとして大統領杯悲願の一勝を待ち望みたい。(J)

(2001.02.21 民団新聞)



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