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まもなく開港、仁川国際空港

アジアのハブ、3/29テイクオフ



3月29日に開港する
仁川国際空港の旅客ターミナル
(完成予想図)

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3・5時間以内で43都市結ぶ
国際線専用、24時間運営

 アジアのハブ空港として来月29日に開港を予定している仁川国際空港―。ソウル都心から約52qに位置する同空港は、24時間運営と大型滑走路2本を備えた最新空港。国際線専用として、年間2700万人の旅客と170トンの貨物処理能力を持ち、17回の航空機運航を収容できる大型空港になる。また、乗客の便宜を図るための施設整備も整えられるなど、快適な空の旅を提供する。

 同空港は東北アジアの中心に位置し、飛行距離3・5時間以内に人口100万人以上の43都市にアクセスできる。そのほとんどが日本と中国の主要都市だ。単なる国際空港としてでなく、総合情報・ビジネスセンターとしてのテレポート、港湾施設を兼ねたシーポート、総合レジャーを可能にするレジャーポートとして開発していく予定だ。

 最初に5万坪、最終的には45万坪の国際ビジネスセンターを建設し、空港のそばに関税自由区域を作り、永宗島、龍游島一帯をホテル、海上レジャー施設、カジノなどが揃った総合海上公園に開発する予定。


◆施設・規模

 1992年の着工から8年以上の歳月を費やし、今回の第一段階完工によって開港する同空港敷地面積421万坪には、4000メートル級の2本の滑走路、貨物ターミナル、管制塔、総合運営センターなど百棟以上の施設を建設。今後段階的に拡張工事が続けられ、2020年に全ての空港施設が完了すると、4本の滑走路と延べ面積26万4000坪の旅客ターミナル、24万4000坪の貨物ターミナルなどが完成し、年間一億人の旅客、700万トンの貨物、53回の航空機離着陸を処理できる世界トップクラス級の空港になる。

 搭乗口は44カ所、移動式搭乗橋は79カ所におよぶ。旅客ターミナルの延べ面積は15万坪、今回開港する第1ターミナルの長さは1066メートル、幅149メートル、高さ33メートル、地下2階、地上4階の建物になる。

 手荷物を十分程度で処理する自動手荷物処理施設や、空港全体を統合管理する総合情報通信システムなどが完備される。また、娯楽施設や免税店、ラウンジなど充実した施設が設置される。

 地上2階には到着ゲートが連結されており、入国審査、保安検査などの施設を配置。旅行客の歩行距離を短縮させるための自動歩道を設置、乗換旅客のための乗換地点が一定間隔で6カ所に設けられ、同地点で保安検査のみを済ませて出発階に上がることができる。

 地上3階にはアイルランド形態のチェックインカウンター270カ所が設置され、時間あたり6400人の旅客を処理することができる。


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年間旅客2700万人対応
鉄道完成まではアクセスに不便も

◆周辺宿泊施設

 旅客ターミナルの南側に位置する国際業務団地に2002年のオープンを目指して、534室規模のKALホテルを建設中、他ホテルも敷地を確保して建設工事も始まる予定だ。


◆交  通

 同空港からソウル都心までは、仁川国際空港高速道路を利用して約50分。

 また、空港からソウル市内の各所を結ぶリムジンバスも運行されるほか、ソウル市内方面へのリムジンも全て、国内線専用として残る金浦空港を経由する。

 なお、交通は高速道路以外のアクセスがないため、韓国鉄道庁が今年上半期中に同空港とソウル駅を結ぶ鉄道工事に着手する。2005年中に同空港から金浦空港まで、2007年にソウル駅までの完成を目指している。

 また、空港を結ぶ永宗大橋は4420メートルで、2階は往復六車線の車道、1階は往復4車線の車道と複線鉄道に利用される。

 なお、大韓航空では現在、路線やルートがはっきりしないため、リムジンバス増便について具体的に決まっていない。


◆旅行会社

 阪急交通社、JTB、ジャコアンドワールド、サイクルツアーでは、新空港開港を記念するツアーは特別企画されていないが、通常のツアー商品に力を注いでいる。

(写真提供・韓国観光公社)

(2001.02.21 民団新聞)



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