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民団兵庫、「団費集金」で討論

広報紙発刊で大きな効果



 【兵庫】民団兵庫県本部(具謨俊団長)は17日、「民団兵庫21世紀フォーラム」と題して今後の団費集金率向上のための討論会を開いた。

 このほど実施した県下16支部中2支部(尼崎、但馬支部)を除く14支部(8895世帯)を対象とした団費集金に関するアンケート調査で集金率の平均が50・2%という結果をふまえて行われた。

 同本部六階会場には本部、各支部の幹部や実務者ら百余人が参加、「団費がなぜ集まらないのか」「よりよい集金方法は」「団員へのサービス向上」などをテーマに、きたんのない意見交換が行われた。

 アンケート調査の結果、一番高い集金率(団費集金している世帯数÷全世帯数)をあげたのが東播支部の89・4%、続いて兵庫支部の80%。一番低かったのはN支部の27・6%となっている。

 一方、集金方法として戸別訪問、振込み、支部での集金の3つから見た結果、集金率1位の東播支部の場合、戸別訪問が48・8%、振込みが46・8%、支部での集金が4・4%。2位の兵庫支部では、戸別訪問が87・5%、振込みが6・25%、支部での集金は6・25%となった。

 これに対し低い集金率のN支部では戸別訪問が14・6%、振込みが2・4%、支部での集金は83%という結果となり、全体的に半数近くの団員世帯から団費を集金できていない、という分析結果が事務局から発表された。

 現在、16支部のうち九支部が独自の広報紙を発刊しており、団費集金に少なからず効果をあげていることや、西播支部からは近く団員のための囲碁・将棋の会を発促することが報告された。

 各支部の実状が述べられた後、次回フォーラムの課題として、旅券発給に民団が強制力を持たなくなった現在(1)民団が団費にどのような対価を与えられるのか(2)民団が提供するサービスの内容について(3)団費の支払いを拒否している団員世帯の意見にも耳を傾けていく―などを確認しあった。

 討論会に先立ち、鄭煥麒・愛知韓国学園名誉理事長による講演会が開かれ、その中で鄭理事長は「3、4世たちが出てこられるような雰囲気づくりや、人を育てることが最重要課題」と訴えた。

(2001.02.21 民団新聞)



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