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婦人会大阪のヘルパー講座

2級資格、目標の100人突破へ



第2期講座の開会式で
あいさつをする余会長

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第2期養成講座始まる

 【大阪】婦人会大阪府本部(余玉善会長)主催の「第2回ホームヘルパー2級養成講座」が15日、大阪韓国人会館でスタートした。受講希望者は昨年の第1回に続いて今回も35人の定員を上回ったため、38人にしぼった。全員が講座を修了すれば、婦人会会員のなかからヘルパー2級の有資格者100人を育てようという同本部の当初の目標が達成される。

 15日の開講式には、大阪府とその近隣から受講を希望していた38人全員が参加した。

 昨年、同本部が主催したヘルパー2級研修講座では30人が修了した。このほかにもすでに30人以上の会員が大阪府・市の主催するヘルパー2級養成講座を履修しており、今回の38人を加えれば有資格者数は100人を超すことになる。

 昨年、ヘルパー2級資格をとった余同本部会長は、開講式で「『故郷の家』(堺市)での実技で1世から感謝の言葉をいただいたときは感無量でした。在日韓国人のお年寄りは高齢になると第一言語に戻ることから、同胞のヘルパーがどうしても必要なのです」と訴えた。

 今回、受講生のなかで最年少者は22歳の許史乃さんだった。昨年は64歳を上限としたが、今回に限っては参加者の希望を入れ年齢制限そのものを撤廃したため、比較的年輩の参加者が目立った。また、唯一の男性参加者、朴宏祐さん(民団東成支部議長)も「若い人に負けたくない。勉強したいから参加した」と意気込む。

 左英子さんは「昨年、『故郷の家』を訪問して介護する人の大変さを知り、勉強して資格を取る気持ちになりました」と話していた。朴英妊さんも「『故郷の家』を訪問して私に何ができるのかと考えさせられました。自営業をしているので家族の理解が必要でしたが、やっと許可が出ました」とほっとした表情を浮かべた。

 なかには、李礼子さんのように「ようやく自分の時間を持つことができるようになった。一人残っている母のことも考えて参加した」という会員。「主人の母は97歳、私の母は81歳。介護する立場になったのでこの機会にマスターしたい」という切実な声も聞かれた。

 講座は実技、実習も含め132時間続く。修了式は5月2日に行う。

(2001.02.21 民団新聞)



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