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「覚えたウリマルで友人づくり」

東京コリアン・アカデミーが終了式



修了証を受け取る受講生たち

 東京コリアン・アカデミーの第6期「東京韓国学校教室」修了式が17日に行われた。30回の講座のうち、80%以上出席した入門2人、初級12人、中級8人の受講生22人に修了証が与えられた。

 中級を受け持った金東俊・神田外語大学名誉は、「言葉は文化の固まり。韓国語を学べば、母語の日本語理解も深まり、民間レベルの韓日友好も増進する」と激励した。

 入門コースを修了した在日3世の孫希心さん(20)は、秋田出身で都内の大学に通っている。昨年3月に初めて韓国に行った。「日韓関係がよくなっている時期に、韓国人なのに言葉ができないのはどうかと思って…。言葉をマスターして韓国の友達をつくりたい」と話す。四月から初級コースに進む予定だ。

 初級を修了した韓弘燮さん(22)も在日三世で、国籍は「朝鮮籍」だ。小・中学校時代は都内の朝鮮学校に通った。「南と北の言葉の違いを知りたかった」という韓さんは、「朝鮮学校出身ということで特殊な目で見られるのではと心配したが、回が進むにつれてリラックスできた。同じ民族だなと改めて思った。来年のサッカーワールドカップ前、できるだけ早い時期に訪韓したい」と希望している。

 最年少の大沼利果さんは中学3年生で、今期は初級を学んだ。「ほかの国の人と話がしたい」というのが受講の動機。韓国には2度、家族と行った。「在日の友達もいるし、隣の国の言葉だから」と言いながら英語は苦手と笑った。


■4月に2地区とも新規開講

 開かれた市民大学として同胞や日本人に開放している常設の東京コリアン・アカデミーが、4月に韓国語講座を2カ所で開講する。

 第7期となる新規講座は入門、初級、中級と新設される上級の4講座で、それぞれ定員は20人。4月11日から9月29日まで全33回。講義は毎週水曜日(18時半〜20時半)と土曜日(18時〜20時)の週2回。会場は東京韓国学校で、受講料は3万円。講師は本紙6面に韓国語講座を掲載している金東俊・神田外語大学名誉教授らが担当する。申込は4月10日までだが、定員になり次第締め切る。

 もう一つの「東部地域教室」は今回が第4期。入門、初級と新設される中級の3講座で、それぞれ定員は20人。4月14日から9月22日まで全30回。講義は毎週水曜日と土曜日の18時半〜20時半。こちらの会場は荒川区生涯学習センターで、受講料は2万円。講師は東京韓国綜合教育院などで教えてきた李和淳氏ら。申込は4月13日までだが、現在空席はわずかという。

 問い合わせは同本部文教部。電話03(3454)4711へ。

(2001.03.21 民団新聞)



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