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韓日の高校生が韓国語交流

「20年後の未来」語る



20年後の未来について
語る韓日の高校生

 【神奈川】日本外務省の委託を受けて「日韓学術文化交流事業」を進めている財団法人日韓文化交流基金は、学校の授業を通して韓国語を学んでいる日本人高校生と東京韓国学校の高等部の生徒が合宿形式で交流する韓日青少年交流事業を10、11日の両日、横浜市金沢区の野沢青少年研修センターで行った。

 日本側高校生は学んだ韓国語を使う機会を求めており、韓国側高校生は日本人の同世代との交流を希望しているという事情から実現した。高校で韓国語を教える教員のネットワーク「全国高等学校朝鮮語教育ネットワーク」が仲立ちとなり希望者を募ったところ、東京ばかりか北海道や岩手などから高校2年生21人が応募した。東京韓学からは高等部の13人が参加した。

 合宿中は韓国語を使うことが原則。日本側高校生のなかには韓国語の意味が聞き取れず戸惑いも見られたが、自らの韓国語に対する習熟度を知るには絶好の機会だったようだ。参加者の一人は「初めてすごい韓国語に接し、違う文化を感じた」と話す。

 最終日の「成果発表会」では「20年後の未来」と題して各グループごとに将来の夢などをみんなの前で語った。なかには「20年後もう一度会おう」と誓い合うグループも見られた。

 「全国朝鮮語教育ネットワーク」のメンバーで都立日比谷高校で非常勤講師を務める武井一さんは、「日本の高校生にとっては韓国語の学習意欲を高めるいい機会になった。韓国学校の生徒も同世代に韓国語を学ぶ日本人がいることを知って心強い思いをしている」と述べた。日韓文化交流基金では来年以降も1年に1度のペースで定例化していきたい考えだという。

(2001.03.21 民団新聞)



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