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歴史教科書問題特集−2

国連人権委員会で是正要求



 【ソウル】韓国政府は9日、日本の歴史教科書問題を国際的な懸案として浮上させるため、ジュネーブで開かれている第57回国連人権委員会で公式に取り上げた。

 鄭義溶・ジュネーブ代表部大使は、国連人権委員会での演説で日本の歴史教科書わい曲に遺憾の意を表明した。鄭大使は「韓国政府は日本政府が『韓日パートナーシップ共同宣言』で明らかにしている歴史認識をもとにその是正のための適切な措置を講究し、そのような歴史わい曲を根本的に防止するための対策を講じることを強く求める」と明らかにした。

 特に鄭大使は「最近、日本の歴史教科書検定結果をみると、検定を通過した一部教科書が軍隊慰安婦問題についての記述を過去よりもむしろ後退させたり削除するなど、過去の過ちを意図的に隠ぺい、縮小したことに怒りを禁じ得ない」と遺憾の意を表明した。

 政府は、日本の歴史教科書問題を取り上げることができる各種の国際会議でも、韓国の立場を明確にし、再修正を求める方針だという。

(2001.04.11 民団新聞)



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