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李秀賢さんの遺族に義援金

3000万ウォン、中央団長が直接伝達



亡くなった李秀賢さんの父
盛大さんに義援金を
手渡す金宰淑団長

 【釜山】民団中央本部の金宰淑団長は3月30日、今年1月26日に東京・新大久保駅のホームから転落した人を救おうとして不慮の死を遂げた故李秀賢氏の釜山市の自宅を訪ね、在日同胞が寄せた義援金3000万ウォンを両親に伝達した。

 金団長は「ご子息の犠牲的な行動は、日本社会のみならず、韓国国民に深い感動を植え付けた。在日同胞にも韓国人としての矜持を高める高貴な犠牲だった」と語り、「利己主義が蔓延する社会風土の中で人種と国境を超越し、自身の命さえ省みず危険に陥っている人を見過ごすことのできない勇気ある行動は見習うべき鑑だ。しかし、かけがえのないご子息を失い、さぞ心が痛むことでしょう」と両親を慰労した。

 父親の李盛大氏と母親の辛潤賛さんは、「葬儀の時も在日同胞から多くの弔意を受けたのに、義援金まで届けて下さり、感謝の気持ちで言葉にならない。息子が夢をかなえずに命を落としたことは、父母として痛哭の思いだが、死が風化せず、最も近い韓日両国の善隣友好関係に昇華することを心から望んでいる」と答えた。

 また婦人会中央本部の夫順末会長と姜淑恵副会長も3月23日、李さん宅を訪れ、婦人会が募った義援金860万ウォンを遺族に手渡した。

(2001.04.11 民団新聞)



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