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鳥取県の国債課で勤務開始
【鳥取】鳥取県の一般行政事務職「国際」に在日韓国人3世の安英美さん(30)=鳥取市在住、元語学学校講師=が合格、1日から国際課で勤務している。外国籍住民が都道府県の一般行政事務職に採用されたのは安さんが初めて。
同県の職員採用試験は新卒者を対象に毎年6月から7月にかけて行われているが、今回は初めて民間企業への勤務経験者を対象に「国際」、「造園」、「経営指導」の三職種で即戦力となる人材を募集した。このうち「国際」には49人が応募、安さんを含む5人が合格した。
「国際」は県の取り組む国際交流業務が主な仕事。同県は江原道とも友好提携関係を結んでおり、韓国とは盛んに交流を行ってきている。
安さんは韓国外国語大学に6年間留学。帰日後、県の国際交流員として通訳などの仕事に携わってきた。「国際」職は「日韓の懸け橋としての役割を果たしたいという私の希望がかなうのでは」と思って応募したという。後輩には「差別に負けてほしくない」と激励のエールを送っている。
(2001.04.11 民団新聞)
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