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次回の南北国防相会談

「国軍捕虜問題」を議題に



 【ソウル】政府は、「国軍捕虜問題」の実質的解決のために、今後開かれる第2回南北国防相会談で、「6・25」韓国戦争当時の韓国軍捕虜問題を公式議題として採択し、同問題の解決を北韓側に強く促す考えである。

 金東信国防長官は、10日の国会での統一・外交・安保分野対政府質疑の場で「(韓国軍捕虜の送還問題を)今後の南北会談で議題とすることを協議したい」と答弁した。同時に、金長官は「政府は昨年の第1回国防長官会談で、南北関係進展のために国軍捕虜問題の解決が何よりも重要だということを北側に認識させ、特に金鎰哲・人民武力部長に南側の意志を北側指導部に伝えるように強く促した」と述べた。

 林東源統一部長官もこれと関連し、同日の国会統一・外交・安保分野対政府質疑で「政府は送還を希望する国軍捕虜全員の送還を推進している」と答弁した。

 国防部が、韓国軍捕虜問題を南北会談の議題として提起する方針を公式に表明したのは、今回が初めてである。

 これと関連して、国防部の高位関係者は11日、「国軍捕虜問題は国家が最後まで責任を取り、解決するというのが政府の基本的立場」だと述べ、「北韓での生存が確認された国軍捕虜に対して政府が遺族年金を引き続き支給することにしたのも、この問題に対する政府の意思が反映されたものだ」と説明した。

 同関係者は、「韓国軍捕虜問題の実質的解決のために、第2回南北国防相会談で同問題を公式に提起する案を、関連部処と協議している」と述べた。

 また同関係者は「政府は、昨年の第1回南北国防相会談の場で、南北関係の進展のためには韓国軍捕虜問題の解決が非常に重要だという点を北韓に強調した」と明らかにした。

(2001.04.18 民団新聞)



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