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南北会談再開の契機に



 金大中大統領は、24日のソウル常駐外国人記者団との懇談で、まもなく南北首脳会談(昨年6月13日から15日)から一周年になることに言及し、金正日・北韓国防委員長に「ソウル答礼訪問」の日程を明確にするよう、公開的に要請しました。


■「6・15」1周年前に「返答」を

 金国防委員長は「六・一五南北共同宣言」で「今後適切な時期にソウルを訪問する」と約束しました。9月の「林東源・金容淳会談共同報道文」では「近い時期のソウル訪問」が確認されました。しかし、その後、北韓側は今年に入っても訪問時期について明らかにしていません。

 「ソウル答訪」について韓国政府は当初「今春」と期待を表明していました。しかし、北韓側が南北対話推進に消極的になるに伴い「上半期中には」と後退し、「年内に来ると信じている」と金大統領が表明するまでになっていました。金大統領が、公の発言で金国防委員長に対して訪問時期を明確にするように求めたのは初めてであり、極めて異例なことです。

 金国防委員長は、速やかに返答すべきでしょう。「ソウル答訪」は南北両トップ間の約束(公約)であります。金国防委員長自身、昨年8月には平壌を訪問した韓国マスコミ社長団に「金大統領に借りがあるのでソウルに行かなければならない。早くすべきなのだが…」と表明していました。

 また、今月3日には欧州連合(EU)議長国代表のスウェーデン首相に「第2回南北首脳会談の開かれることを希望する」との意思を金大統領に伝えることを要請しています。加えて北韓は、常々「六・一五共同宣言」の合意精神は順守されなければならないと強調してきたことを思い起こすべきです。


■速やかに長官級会談から

 北韓側は、3月13日から開催予定の第5回南北長官(閣僚)級会談を当日になってキャンセルしたのに続き、大阪・世界卓球選手権への南北単一チーム参加を取り消し、さらに4月3日から予定されていた第4回南北赤十字会談までも一方的に開催を拒否、今日に至るまでも南北公式対話の再開に応じていません。このため、南北は、「6・15共同宣言」に基づき開始された公式対話がすべて途絶えるという異常状態のなかで同共同宣言一周年を迎えようとしています。

 このような現状を打開すると共に金国防委員長のソウル訪問による第2回南北首脳会談の成功に向けた準備開始のために、南北長官級会談を早急に再開しなければなりません。南北長官級会談は「六・一五共同宣言」の総括・履行機関です。

 世界が「6・15共同宣言」1周年に注目しています。金大統領の呼びかけに、北韓側が速やかに誠意ある返答を行い、南北関係を着実に発展させるよう望みます。

(2001.05.30 民団新聞)



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