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日本の歴史教科書問題

韓国外相、具体的措置を要求



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田中外相と会談
地方参政権についても早期実現要請

 【ソウル】韓昇洙外務部長官は、アジア欧州会議(ASEM)第3回外相会合出席のため北京訪問中の5月26日に行った田中真紀子・日本外相との会談で、日本の中学歴史教科書問題について「何らかの修正を行うなど具体的措置を目に見える形で行うようお願いする」と要請した。韓長官は「両国関係がいい雰囲気の中で教科書問題が起こり、国民の多くは残念に思っている」と伝え、この問題で小泉純一郎首相が近隣諸国との関係を未来志向にするために指導力を発揮するよう求めた。

 教科書問題について田中外相は「心を痛めている。韓国側の厳しい雰囲気を十分に承知している」と表明し、「教科書の内容と政府の歴史認識が完全に一致すると解されるべきではない」と強調。「日本政府の歴史認識は(95年の)村山首相談話の通りで変更はない。韓国の修正要求を真摯に受け止め文部科学省で精査している」と説明した。その上で歴史研究者や若者の相互交流の拡大を提案した。

 韓長官は、小泉首相が8月15日に靖国神社を公式参拝する意向を示していることに関して、「近隣諸国の感情にも配慮し、慎重に対応するようお願いしたい」と自粛を要請した。田中外相は「自分は国務大臣として参拝するつもりはない。首相の(参拝意向)発言は先の大戦を美化、正当化するものではない」と説明し、理解を求めた。

 また韓長官は、今通常国会でまだ審議が再開されていない永住外国人地方選挙権付与法案について早期成立に期待を表明した。田中外相は「現在国会で真剣な議論が行われている」と述べるにとどまった。

 両外相は、2002年のサッカー・ワールドカップ(W杯)共催と「国民交流年」にむけ、韓日関係の一層の拡大を確認。韓長官が、韓国からの観戦客がビザ(査証)なしで交流できるよう前向きな対応を求めたのに対し、田中外相は「交流を深めていくことは非常に重要なので、積極的に努力したい」と答えた。

 対北韓政策では、ブッシュ米政権のの政策見直しが近く終わるのを踏まえ、韓日米3カ国が今後とも密接に連携し対応していくことで合意した。

(2001.05.30 民団新聞)



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