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韓日のマスコミ労組

歴史教科書問題で共闘へ



 韓日両国のマスコミ関係労組が2日、東京・新宿の牛込箪笥センターで教科書問題に関する共同シンポジウムを開いた。韓国言論労働組合連盟(KFPU、崔文洵委員長)が日本マスコミ文化情報労組会議(MIC、今井一雄議長)に呼びかけたもの。韓国側からは関係者22人が訪日した。

 「韓国から見た教科書問題」と題して基調提案に立った河棕文さん(韓国・ハンシン大学教授)は「『つくる会』の目的は戦争を放棄した憲法9条の改正である。この戦後民主主義の危機にあって、韓日市民連帯の真価が問われる」と述べた。 このあとパネルディスカッションに移り意見交換した。

 パネリストの一人、吉田典裕さん(教科書労働組合共闘会議副議長)は現行検定制度における「ダブルスタンダード」の存在を指摘、「つくる会」の教科書を通すため全体的にハードルを低くしたことが問題だと述べた。同じく、朴九在さん(言論労組京郷新聞支部委員長)は「ある特定の集団がつくった教科書も問題だが、近隣諸国条項を無視する政治家の姿勢こそが問われる」と指摘した。

 最後に「共通の歴史認識形成のために」共闘することを誓った共同声明を採択した。

(2001.06.06 民団新聞)



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