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「参政権法案」先送りに抗議

市民団体800人がデモ行進



都内をデモ行進する市民団体のメンバー

 民団に先立って同胞・市民団体でも5月30日、日比谷野外音楽堂で永住外国人地方選挙権付与法案の先送りに抗議する大衆集会(外国籍住民地方参政権実現5・30実行委員会主催)を開いた。自治労大阪府本部をはじめとする全国の労働組合からも応援に駆けつけ、激励のエールを送った。

 集会では「つくる会」が中心となって編さんした中学校歴史教科書に代表される日本社会の一部に根強くはびこる排外主義的な風潮を克服、「地方参政権を獲得し、すべての外国籍住民と共に生きられる社会を目指す」と確認しあった。

 呼びかけ団体のひとつ「在日韓国朝鮮人をはじめ外国籍住民の地方参政権を求める連絡会」の共同代表を務める田中宏さん(龍谷大学教授)が基調報告。同じく「フオーラム平和・人権・環境」の樋口浩さん(日教組副委員長、教科書問題を考える実行委員会代表)が、「排外主義的な教科書を排し、共に闘おう」と呼びかけた。民団中央本部からは具文浩副団長が、金宰淑団長の連帯のあいさつを代読した。

 集会後、参加者800人が「外国人住民の地方参政権を実現させるぞ」などのシュプレヒコールを繰り返しながらデモ行進。国会通りから桜田門を通り、文部科学省前ではひときわ高く教科書検定に抗議の声をあげた。ゴールとなった衆・参議員面会所では出迎えた民主党と社民党の議員に約40万人にのぼる国会請願署名を手渡した。

(2001.06.06 民団新聞)



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