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第78周年関東大震災

民団関東各地で殉難同胞追悼式



韓国中央会館で営まれた追悼式

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250余人参列し、しめやかに

 1923年9月1日に起きた未曾有の大地震・関東大震災の直後、流言ひ語によって自警団や日本官憲に虐殺された同胞を追悼する式典が、78周年を迎えた1日、韓国中央会館で民団関係者ら250余人が参列してしめやかに執り行われた。

 参列者を前に民団東京本部の許孟道団長が虐殺された同胞の霊を弔いながら「21世紀を迎えて南北統一の日が一日も早く訪れるよう緊張緩和と民族和合を推し進めよう」と参列者を前に決意を新たにした。

 参列者らは、白菊で飾られた祭壇に次々と焼香し、犠牲者の冥福を祈った。大地震が起きた午前11時58分を期して全員が黙祷をささげた。


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神奈川では室生寺で開催

 【神奈川】民団神奈川県本部(黄昌柱団長)による第78回関東大震災犠牲同胞慰霊祭が1日、横浜市南区の青龍山宝生寺で県内の団員、婦人会員、青年会員ら約70人が参列してしめやかに行われた。横浜総領事館の徐賢燮総領事も参列した。

 セミしぐれのなか、本堂での住職のよる供養のための読経の後、参列者は、境内にある「関東大震災韓国人慰霊碑」の前に設けられた祭壇に一人ずつ焼香、犠牲同胞の冥福を祈った。

 焼香後、本国主張中の黄団長を代理して鄭相植副団長が挨拶、同胞虐殺の経過を紹介、民団組織の継続強化の必要性を強調した。

 金洪斤常任顧問も挨拶で、「このように集まることが、同胞虐殺を2度と許さないというわれわれの決意の表明である。引き続きこのことを子孫に伝えたい」と力説した。


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埼玉、群馬でも慰霊のチェサ

 このほかの虐殺現場と知られる埼玉、群馬でも民団関係者が市民と共に慰霊碑前で手を合わせ、無念のうちになくなった同胞の霊を慰めた。

 また、民団千葉・船橋支部では今年も会館内に祭壇を設けて独自にチェサを行った。


(2001.09.12 民団新聞)



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